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構造欠陥マンションのその後・・・話題のあの事件はどうなった?

89 views 2017.3.13
構造欠陥マンションのその後・・・話題のあの事件はどうなった?
購入したマンションに欠陥が見つかったら?小さなものであれば簡単に補修できるかもしれませんが、大元の構造に問題があるとなると…かつてニュースになった事例を取り上げ、そこから教訓を得ます。
目次

1.マンションの欠陥が大きな事件に発展した事例

2.事件は、その後どうなったか

3.欠陥が見つかったときに何ができるか

4.欠陥マンションの責任は、売主にある

1.マンションの欠陥が大きな事件に発展した事例

多摩ニュータウンは1970年代から入居を開始した日本最大の住宅街です。
その中でも1990年前後に分譲された46棟のマンションは、おしゃれな外観やテレビドラマの影響で人気物件となりました。ところが早くも1997年の調査でひび割れや漏水が判明。さらに、2003年には構造の鉄筋不足が判明。20棟の建て替えが決定しました。

マンションの欠陥に関する事件といえば、2005年に発覚した「構造計算書偽装事件」を思い浮かべる人が多いでしょう。1級建築士事務所が耐震強度に関する資料を偽造していた事件です。
同事務所が手掛けた物件の数は208、そのうちマンション・ホテル・一戸建てなど57件で偽装があったことがわかりました。報道は裁判や建築士本人に関するものが多く、入居者や物件自体のゆくえに関するものは埋もれてしまった印象があります。

記憶に新しいのは、2015年の「杭データ偽装事件」です。横浜市の大型マンションが傾いた問題です。基礎となる杭の工事において、施工に必要なデータを改ざんしたことにより、構造そのものに欠陥があることが判明しました。管理組合総会の決議によって、4棟全てを建て替えることになりました。

2.事件は、その後どうなったか

多摩ニュータウンはその後、20棟の建て替えが完了した後、2011年に新たに5棟の建て替えが決定。2014年に竣工しました。建て替え工事と転居に関する費用は、売主のUR(都市再生機構)が負担したということです。

「構造計算書偽装事件」は、耐震偽造問題ともいわれ大きく取り上げられた話題になりました。
その後耐震強度が一定以下のマンション12棟のうち11棟が建て替えを決定。
耐震強度が一定以上のマンション17棟のうち1棟は建て替え、1棟は建築主が買い戻し、それ以外は耐震補修工事をすることになりました。ほとんどは建築主が対応していますが、全29棟中22棟は建築主が破産。
住民たちは一部倒産した会社から回収できたものの、ほとんど自己負担となりました。発覚から9年後の平成26年3月の時点で未解決のマンションが2棟あります。

「杭データ偽装事件」は、早期に建築主から買い取りの打診がありましたが、最終的に管理組合は建て替えを決定しました。建て替えと転居の費用は建築主と施工業者が負担し、慰謝料と合わせて390億円と見積もっています。

3.欠陥が見つかったときに何ができるか

購入した物件に欠陥(瑕疵)があれば、その補修費用は売主に負担させることができます。先ほどの3つの事件でも、建築主に負担を求めています。マンションに限らず、物の売買には民法上の瑕疵担保責任というものがあります。売却したものに簡単にはわからないような不具合があった場合、買主は契約の解除(返金)か損害賠償を請求できるのです。要はアフターサービスです。

新築住宅の場合、品確法により売主は10年以上の瑕疵担保責任を負うこと、とされています。保証されるのは構造上の主要な部分と雨漏りです。

「構造計算書偽装事件」は瑕疵担保責任が追求できるにもかかわらず、売主が破産してしまったため買主の負担が多くなってしまったケースです。もし今同じような状況になったとしても、原則的に買主の負担にはなりません。事件を受けて住宅瑕疵担保履行法が制定され、事業者が倒産した場合の補修費用は保険(住宅瑕疵保険)でまかなわれるようになったからです。住宅瑕疵保険は事業者が手続きして加入することが義務付けられています。

中古住宅の場合、品確法と住宅瑕疵担保履行法は適用されず、売主の個人か宅建業者に通常の瑕疵担保責任にもとづく賠償請求をすることになります。売主破産への対策としては、既存住宅瑕疵保険があります。

欠陥マンションの相談は、「住宅紛争処理支援センター」か住宅瑕疵保険に加入している場合は弁護士会に設置された「住宅紛争審査会」にできます。

4.欠陥マンションの責任は、売主にある

構造欠陥マンションの事例を3つ挙げました。全て売主が負担で建て替えをしています。
中には、売主の破産によって買主がほとんどの費用を負担したケースもありましたが現在は新築の場合10年間は安心できます。
ファイコロジスト 山田

ライターファイコロジスト 山田

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