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マイナス金利政策による今後の金利動向を考える

162 views 2017.3.15
マイナス金利政策による今後の金利動向を考える
2016年に導入されたマイナス金利政策によって、不動産購入者には大きな影響があります。なぜなら、マイナス金利政策は不動産を購入するときの「ローン金利」に大きな影響を及ぼすからです。今回は、そんなマイナス金利政策が今後金利に与える影響を解説していきます。
目次

1.マイナス金利政策について

1-1.マイナス金利政策とは?

1-2.マイナス金利政策の狙い

2.マイナス金利政策が与えるローン金利への影響

2-1.金利の変化

2-2.今後のマイナス金利政策の動向

3.まとめ

1.マイナス金利政策について

結論から言うと、中期的にはマイナス金利政策の影響によって、低金利時代は続いていくものと思われます。ただ、10年~20年スパンの長期的スパンで考えると、金利は上昇していく可能性もあります。

1-1.マイナス金利政策とは?

そもそもマイナス金利政策とは、民間銀行が日本銀行(日銀)に預けている預金に対して、マイナスの金利をかけるという政策です。つまり、民間銀行は今まで日銀に預けていただけでお金が増えていた(金利がプラスなので)のに、金利がマイナスに転じたことによって逆にお金が減るということです。

このマイナス金利政策は、2016年1月29日に発表されました。正確にいうと、民間銀行の日銀当座預金にある超過準備金に対して、-0.1%の金利をかけるという政策です。

1-2.マイナス金利政策の狙い

マイナス金利政策の狙いは以下の通りです。

・日銀に預けているお金を世の中に出す
・民間企業や民間人がお金を借りることで世の中にお金を回す
・世の中にお金をまわすことによってインフレ(物価上昇)を促す

民間銀行は、日銀の口座にお金を預けているとお金が減ってしまいます。そのため、日銀の口座からお金を引き上げて、民間企業や民間人に融資するというワケです。融資をすれば世の中にお金がまわり、世の中にお金が回るということは、お金の価値が下がります。

お金の価値が下がるということは物価が上がる(インフレ)ということです。つまり、最終的には現在のデフレ(物価下落)状態からの脱却をするため、インフレ誘導をしているというワケです。平たく言うと、日銀から民間銀行へ「もっとお金を世の中に回しなさい」というメッセージが込められてるというワケです。

2.マイナス金利政策が与えるローン金利への影響

では、本題であるマイナス金利政策がローン金利へ与える影響を考えてみましょう。結論から言うと、住宅ローン金利は下落して、アパートローン金利も恐らく下落しています。また、今後もマイナス金利政策はしばらく続くものと考えられます。

2-1.金利の変化

ローン金利の動向を見るのに一番良い方法は、住宅ローンの金利を見ることです。住宅ローンとは「入居用」のローンであり、不動産投資用ローン金利も基本的には住宅ローン金利と連動しています。

たとえば、住宅用ローンの変動金利は、現在0.5%を切る銀行もあります。しかし、数年前までは低くても0.7%を切るレベルでした。つまり、0.1%以上も金利は下落しているということです。この現象は固定金利でも同様のことが起こっています。

また、不動産投資用ローンに関しては、住宅ローンほど正確な金利は把握できません。なぜなら、不動産投資用ローンは「借入者」によって金利が大きく変わるので、実際に金融機関へ相談しないと金利が正確に把握できないからです。

しかし、変動金利は「短期プライムレート」に連動しており、固定金利(長期)は「新発10年国債」に連動しています。この2つは、政策金利に連動するので、マイナス金利政策によって「下落」へと誘導されます。

この点は、住宅ローンも不動産投資用ローンも変わりません。そのため、マイナス金利で「短期プライムレート」や「新発10年国債」が低い以上は、不動産投資用ローンも低金利であるということです。

2-2.今後のマイナス金利政策の動向

2017年に日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の導入を発表しました。詳細の説明は割愛しますが、要は「インフレ誘導が上手くいっていない」という状況です。そのため、現時点でマイナス金利政策を解除する可能性は極めて低いと言えます。

仮に、マイナス金利政策を解除するのであれば、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入する必要はないからです。つまり、マイナス金利政策はしばらく続くと考えられるため、ローン金利も低金利の状態がしばらく続くと考えられます。

参考「日本銀行 資料」

3.まとめ

マイナス金利政策の導入により、ローン金利は下がりました。ローンというものが誕生して、史上最低水準の金利です。マイナス金利政策は今後も続く可能性が高いので、ローン金利も低水準で推移する可能性が高いです。

ただ、10年~20年のスパンで見ると、インフレ誘導に成功しマイナス金利政策が解除になる可能性もあります。そうなれば、金利は上昇に転じるでしょう。ローンを組む方、組んでいる方は、今後の日銀政策を注視しておく必要があります。
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ライター中村 昌弘

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