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建築の基本 ~斜線制限を知ろう

225 views 2017.1.9
建築の基本 ~斜線制限を知ろう
住宅を建てるときには、建築基準法や各自治体の法令に沿った建築物を作る必要があります。
その中でも「斜線制限」という決まりがあり、この制限は建物の「高さ」に大きな影響を与えます。そこで今回は、そんな「斜線制限」について解説します。
目次

1.斜線制限の考え方について

2.道路斜線とは?

3.隣地斜線とは?

4.北側斜線とは?

5.まとめ

1.斜線制限の考え方について

そもそも斜線制限とは、道路境界線や隣地斜線線からの距離によって、建物の各部分の高さを制限することです。この制限範囲が、境界線から「斜線」を引いて制限するため、斜線制限と呼ばれているのです。

はじめにいっておきますが、斜線制限の制限内容はさまざまです。たとえば、住居地域によってルールが異なったり、角度や高さが異なったりします。しかし、一般的には、その辺りを細かく認識しておく必要はないです。あくまで、どのような種類の斜線制限があり、どのような内容なのかという概要をつかんでおけば問題ありません。

斜線制限とは、大きく分けると以下の3つになります。
・道路斜線
・隣地斜線
・北側斜線

一例として、東京都世田谷区の建物高さ制限資料を下記リンクよりご覧ください。
他、地域の詳細は各自治体のホームページを確認ください。 東京都世田谷区「高さ制限について」

2.道路斜線とは?

道路斜線とは? 画像引用:東建コーポレーション株式会社
道路斜線とは、前面道路の反対側から斜線を引き、その範囲を超える建築物を建てることをできなくする制限です。目的は道路と建物、両方の通風や採光を確保することです。その斜線を引く角度や適用する距離は、住居地域によって異なります。概念図としては以下の通りとなります。

たとえば、第1種低層住居専用地域で容積率が200%以下の場合には、適用距離(上図L)は20mで「1:1.25」の角度になります。一方、工業地域で容積率が300%を超える場合には適用距離(上図L)は30mで「1:1.5」の角度になります。 http://www.token.co.jp/estate/kiso_koza/takasa_seigen/index2.shtml

3.隣地斜線とは?

隣地斜線とは? 画像引用:株式会社ザ・ハウス
建築物の高さは、道路以外にも隣地との間の隣地斜線も関係してきます。目的としては、隣地の日当たりや風通しを維持することです。まずは以下の図をご覧ください。

この隣地斜線も、高さなどの具体的な制限内容は住居地域によって異なります。ここでは、例として住居系地域の場合(第一種・第二種中高層住居専用地域、第一種・第二種住居専用地域、準住居地域)で解説します。

制限内容としては、上図のようにまず隣地斜線線より20mの高さを取ります。そして、その地点から「1:1.25」の角度で斜線を伸ばし、その範囲内に建築しなければいけません。この「20m」と「1:1.25」という角度が住居地域によって異なってきます。

また、第一種・第二種低層(中高層)住居専用地域では隣地斜線制限については適用されずに、次項で解説します「北側斜線制限」が適用されます。隣地斜線の適用もある第一種・第二種中高層住居専用地域は、隣地斜線線も北側斜線もどちらも適用されます。 http://chumon-jutaku.jp/knowledge/low/6-3/2022/

4.北側斜線とは?

北側斜線とは? 画像引用:株式会社ザ・ハウス
さいごに、先ほど少し触れました北側斜線制限についてです。上述の通り、北側斜線制限は第一種低層(中高層)住居専用・第二種低層(中高層)住居専用の住居地域に適用されます。

日照を室内に取り入れるために最も重要なのは「南側」です。そのため、自分の家を建てるときには北側の家に最も配慮しなければいけないのです。この北側斜線に関しても、字面だけでは分かりにくいので以下の図をご覧ください。

制限内容としては以下の通りです。
①第一種低層住居専用・第二種低層住居専用地域:真北方向の水平距離×1.25+5m
②第一種中高層住居専用・第二種中高層住居専用地域:真北方向の水平距離×1.25+5m


上図の右側に関しては、全面道路がある場合の概念図になります。 http://chumon-jutaku.jp/knowledge/low/6-3/6038/

5.まとめ

このように斜線制限の内容は複雑です。そのため、通常はこれらの内容を全て覚えておく必要がありません。ただし、一戸建てを建築する場合には、設計士との打ち合わせで「斜線制限」という言葉は出てきます。そのときに、すんなりと理解できた方が話はスムーズなので、上述した内容は把握しておきましょう。
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ライター中村 昌弘

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