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大規模火災でも燃え残った、木造住宅とは?

156 views 2017.1.16
大規模火災でも燃え残った、木造住宅とは?
昨年の12月22日、新潟県糸魚川市で中華料理店を出荷元とする、大規模火災が発生をしました。幸いに死者は出なかったものの、30時間に及ぶ火災では最終的に144棟もの住宅や旅館、酒店などが全焼する甚大な被害を巻き起こしました。

しかし周囲の建築物が全焼する中で、たった一軒ほぼ被害無しで燃え残った住宅が今注目を浴びています。木造住宅ながら燃え残った住宅はなぜそのような奇蹟とも言える現象を生み出せたのでしょうか。また住宅密集地域では防火のために何を気にかけるべきなのでしょうか?
目次

1.準防火地域ながら古い木造住宅が多かった糸魚川市駅前

2.燃え残った家は周囲と間があり、直接火が入ってこなかった

3.二重構造の窓ガラスが火の粉の侵入を防ぐ

4.まとめ

1.準防火地域ながら古い木造住宅が多かった糸魚川市駅前

まず、糸魚川市駅前の火災がなぜこれほどまでに甚大とも言える延焼を巻き起こしてしまったのか、原因を考えてみましょう。
中華料理店から出火をしたのは調査の結果、午前10時頃であったと言われています。
冬場で乾燥している時期であり、日本海からの強風が1軒の小さな料理店から出火した火を、まさに「飛び火」させる勢いで周囲へと撒き散らしていったことが直接の原因との報道がなされています。

さらに糸魚川駅前という商業地域ながらも「準防火地域」としての指定しかされておらず、防火対策が不十分であり歴史ある建物が沢山延焼したという事実の裏返しのため、“何年も建て直しが行われていない”木造建築物が多数あったということがさらに延焼を広げる要因になったのです。

商業地域で建ぺい率も容積率も高い地域ながら、満足な耐火性能を持つ建築物が少なく、一気に燃え広がりました。そこで現地の消防隊などが対処できる規模を一気に超えてしまったことが、ここ数十年で一番の規模の火災を引き起こしたのです。

2.燃え残った家は周囲と間があり、直接火が入ってこなかった

燃え残った家は周囲と間があり、直接火が入ってこなかった
では唯一目立った被害がなく、住宅が燃え残った家ではどんな理由で、そのような事態を呼び込むことができたのでしょうか。
グーグルマップなどで見ると、その住宅は敷地が広く取られており、隣家と直接家が面している部分が四方のうち一方向だけになっています。道路、駐車場、そして庭に囲まれていたおかげで、直接延焼した家からの日の侵入経路が限られていたと言う幸運があったことがまずわかります。

家の持ち主の人のインタビューによると「頑丈な家にしたい」と、地元の工務店に注文したという話もあり、まず木造ながらも耐震性に優れた構造にしたこと、そして周囲の家の被害に巻き込まれないように、自宅の敷地に十分な空きスペースを持たせて家づくりをしたということなのでしょう。

敷地に余裕がない家庭ではなかなかこのような家造りは難しいですが、敷地選びの時には周囲の家との隣接具合や駐車スペース、庭のある隣家を選ぶことで、ある程度の対策はできるでしょう。

3.二重構造の窓ガラスが火の粉の侵入を防ぐ

二重構造の窓ガラスが火の粉の侵入を防ぐ
そしてもう一つ注目をしたいのが、家の防火構造です。最も今回威力を発揮したといわれているのが、二重構造の窓です。

ワイヤー入りの強固場窓ガラスを表面に配し、ガラスのひび割れを防いだことで、もう一枚のガラスが熱を完璧にシャットアウトし、家の中への火の粉の侵入を防ぐことに成功したのです。寒冷地では断熱対策や暴風対策としてよく用いられる二重構造の窓ですが、防火対策にも威力を発揮したと言えます。

その他にも火に強いと言われるステンレスで作られたトタン板を外壁に用いた、耐火レンガも使っていたなど、燃えにくい素材を多く使っていたことも効果的でした。
さらに屋根の軒先も、火災の際には火の粉の侵入口となりがちですが、この家では密閉度を高めるために軒先の作りも外気が入りにくいものになっていたということです。

建築費は一般の住宅よりも約1.5倍かかったということですが目立った被害もなく、この近辺ではただ一軒自宅での生活ができているということからも、いざという時のための備えが存分にその威力を見せてくれたといえるでしょう。
まさに備えあれば憂いなしと言える結果となりました。

4.まとめ

今回の大火災は、季節的な要因や地理的な要因といった不幸な偶然も重なりました。しかしながら駅前の建物密集エリアかつ商業地域指定をされていながら、「準防火地域」としての防火対策がされていなかったという、人的、かつ行政面での不備があったことは否めません。

死者が出なかったのも、多くの人が活動している時間に出荷したからであり、これがもし深夜帯などの出火であったら間違いなく被害は大きなものになっていたでしょう。 今後、他の古い町並みを持ち駅前や商業地区でも今回の火事を教訓とし、防火対策の見直しが行われていくことは想像に難くありません。

商業地域に自宅や自社ビルを持つ人は是非この機会に防火対策を行うことを検討してみてはいかがでしょうか。
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ライター長嶋 シゲル

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