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入居率向上にも繋がる賃貸物件のセキュリティ・防犯対策

88 views 2017.1.24
入居率向上にも繋がる賃貸物件のセキュリティ・防犯対策
2016年、「防犯優良賃貸集合住宅認定事業」という新しい認定制度が始まりました。

「防犯優良賃貸集合住宅認定事業」とは、一定の防犯基準をクリアしている賃貸集合住宅(賃貸マンションや賃貸アパート等)を「防犯優良賃貸集合住宅」(防犯性の高い賃貸マンションや賃貸アパート等)として認定・登録する制度のことです。

今回の記事では、賃貸物件のセキュリティ・防犯対策について掘り下げていきます。
目次

1.「防犯優良賃貸集合住宅」とは?

2.賃貸物件のセキュリティ・防犯対策

1.「防犯優良賃貸集合住宅」とは?

冒頭でも少し触れましたが、まずは賃貸物件の防犯に関する新制度「防犯優良賃貸集合住宅認定事業」についてより詳しく説明します。

「防犯優良賃貸集合住宅認定事業」とは、公益財団法人全国防犯協会連合会(全防連)と一般財団法人ベターリビングによる認定制度です。全防連とベターリビングが設けた防犯基準をクリアしている賃貸集合住宅(賃貸マンションや賃貸アパート等)を、「防犯優良賃貸集合住宅」(防犯性の高い賃貸マンションや賃貸アパート等)として認定・登録する制度のことです。認定対象となるのは、おおむね4階建てまでの新築の賃貸集合住宅です。

全防連やベターリビングは、審査を受けて「防犯優良賃貸集合住宅」の認定を取得するメリットとして、「防犯優良賃貸であることを表すロゴマークを建物などに表示できる」「登録された賃貸集合住宅を全防連及びベターリビングのホームページ上にて公表する」「他の賃貸集合住宅との差別化ができ、入居率の上昇などを見込むことができる」などを挙げています。

「防犯優良賃貸集合住宅認定事業」以外にも、「防犯優良マンション認定事業」という認定制度が2004年頃より開始されています。ただ、こちらは賃貸集合住宅を想定したものではないため、賃貸集合住宅を対象とした新しい認定制度が開始されるに至りました。

「防犯優良賃貸集合住宅」の認定審査を通過するための主な基準は下記の通りです。

・不審者が隠れにくい、侵入しにくい建築計画となっていること。
・防犯性能の高い住宅部品やモニター付きインターホンが使用されていること。
・自転車置き場、ゴミ置き場、物干し等における盗難防止対策が講じられていること。
・緊急事態を音や光で周囲に伝える非常警報装置の設置がされていること。
・地域の防犯性を高め地区全体の防犯性の向上に務めていること。
※なお、基準は、3類型の集合住宅の形態に応じて、それぞれ定めています。
(引用元:一般財団法人ベターリビングによる2016年12月19日のニュースリリース)

認定審査を通過するには、上記のような様々な防犯基準(認定基準)をクリアする必要があるため、防犯優良認定を受けていることは一つの差別化要素になるといえそうです。

特に、防犯ニーズが高い賃貸物件(一人暮らしの女性向けの賃貸物件など)においては、入居率向上にも繋がりやすいと考えられます。「賃貸集合住宅の防犯に対する女性の意識調査報告書 平成26年」(国立研究開発法人建築研究所)では、賃貸物件における女性の防犯意識が高まっていることが明らかになっています。

なお、「防犯優良賃貸集合住宅」には、一つ一つの賃貸集合住宅ごとに認定する「個別認定」と、規格化されている賃貸集合住宅を一つのシリーズとして認定する「シリーズ認定」があります。シリーズ認定の第一号認定はミサワホーム株式会社が取得しました。

2.賃貸物件のセキュリティ・防犯対策

賃貸物件のセキュリティ・防犯対策
より具体的に賃貸物件のセキュリティ・防犯対策について考えていきます。

・共用部分の十分な照明
「賃貸集合住宅の防犯に対する女性の意識調査報告書 平成26年」(国立研究開発法人建築研究所)では、防犯カメラ、オートロック、インターホンなど、計30項目に分けて防犯対策の必要性を女性に尋ねています。その中で最もニーズが高かったのが「共用部分の十分な照明」です。もし共用部分の照明が薄暗い場合などは、オーナーが思っている以上に、入居者は不安を覚えているかもしれません。

・テレビモニター機能有りのインターホンの導入
同上の意識調査報告書において、「共用部分の十分な照明」に次いでニーズが高かったのが「テレビモニター機能有りのインターホン」です。モニター機能無しより、やはりモニター機能有りの方が需要は高いようです。また、モニター機能有りのインターホンが使用されていることは、「防犯優良賃貸集合住宅」の認定基準の一つでもあります。

・防犯カメラの設置
建物の出入り口、駐車場や駐輪場、ゴミ置き場、エレベーター内などへの防犯カメラの設置はニーズが高いです。防犯カメラを設置するなら、PCやスマートフォンからリアルタイムで映像を確認できるタイプの防犯カメラが便利です。また、「防犯カメラ作動中」などのステッカーも貼っておくと相乗効果が期待できます。

・施錠可能な郵便受け箱
もし郵便受け箱が施錠可能なものでない場合は、防犯性という観点からは、施錠可能なものに変更したほうが良いと考えられます。

・同質化を行うということ
入居率を向上させるという観点においては、「同質化戦略」も重要です。家賃相場が同程度の周辺物件のセキュリティを調査し、もし所有物件のセキュリティが周辺物件より劣ると判断できるなら、周辺物件と同質のセキュリティになるまで改善する、これが「同質化」です。防犯対策に限らず、同質化戦略は入居率を向上させるうえで重要な考え方です。

その他、オートロック、玄関や窓のツーロック、浴室乾燥機(または室内干しができる設備)なども防犯対策においてはニーズが高いです。
有島 昇吾

ライター有島 昇吾

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