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マンション投資の仕組みとは?投資のメリットと物件の選び方

中村 昌弘

中村 昌弘

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マンション投資は、比較的安定性が高く、コンスタントに収益が得られるリスクの低い投資といわれています。しかし、マンション投資の仕組みやメリット・デメリットを把握し、物件選びのポイントをつかまないと赤字になるリスクもあります。

そのため、今回はマンション投資の仕組みや、物件選びのポイントなど、マンション投資に関して覚えておくべきことを解説します。

目次

  1. 1 : マンション投資の仕組み
  2. 1-1 : 家賃収入を得る
  3. 1-2 : 売却益を得る
  4. 2 : マンション投資のメリット・デメリット
  5. 2-1 : マンション投資のメリット
  6. 2-2 : マンション投資のデメリット
  7. 3 : マンション投資は節税にはならない?
  8. 3-1 : マンション投資の税金
  9. 3-2 : マンション投資における節税とは?
  10. 4 : マンション投資は独身の人にもおすすめ
  11. 4-1 : 将来不安を解消できる
  12. 4-2 : 手間がない
  13. 5 : マンション投資の物件の選び方
  14. 5-1 : 立地
  15. 5-2 : 築年数
  16. 5-3 : 管理
  17. 6 : 投資物件の選び方でよくある質問
  18. 6-1 : 新築と中古どちらが良い?
  19. 6-2 : 自宅マンションを投資用にできる?
  20. 6-3 : 一棟と区分どちらが良い?
  21. 6-4 : 単身者向けとファミリー向けどちらが良い?
  22. 7 : マンション投資では現金はいくら必要?
  23. 8 : 利回りの相場は?
  24. 8-1 : 利回りとは?
  25. 8-2 : 利回りの相場はどの程度?
  26. 9 : ワンルームマンションは失敗する?
  27. 9-1 : 新築を買って失敗
  28. 9-2 : 競合環境変わって失敗
  29. 9-3 : 価格だけで購入して失敗
  30. 9-4 : 周辺環境が変わった失敗
  31. 10 : 知っておきたいマンション投資の失敗例
  32. 10-1 : 想定利回りだけを見た失敗
  33. 10-2 : 身の丈以上のローンを組んだ失敗
  34. 10-3 : 立地面を軽視した失敗
  35. 10-4 : 管理面を軽視した失敗
  36. 11 : 投資でローンを組む場合のポイント
  37. 11-1 : 不動産投資ローンの特徴
  38. 11-2 : 不動産投資ローンのメリット
  39. 11-3 : 不動産投資ローンのリスク
  40. 12 : マンション投資で詐欺業者を見分ける方法
  41. 12-1 : 良い情報しかくれない例
  42. 12-2 : 経費計算が甘い例
  43. 12-3 : 購入を急かす例
  44. 13 : マンション投資は物件選びが重要

1 . マンション投資の仕組み

まずは、マンション投資の仕組みについて解説していきます。マンション投資で収入を上げる仕組みは、以下のように大きく2つあります。
・家賃収入を得る
・売却益を得る

1-1 . 家賃収入を得る

マンション投資のメインは、家賃収入で利益を上げることであり、具体的な流れは以下のようになります。
・対象のマンションを購入する
・不動産管理会社に賃付けを依頼
・賃借人と賃貸借契約を結ぶ


投資対象のマンションがどのような物件が良いかは後述しますが、マンション投資の収入は自分が保有しているマンションの賃料収入がメインです。1棟丸ごと購入するパターンもありますが、費用が億単位になってしまうので、区分(1部屋)での投資も多いです。

そのため、物件取得価格と賃料のバランスが良い物件が理想であり、出来るだけ長い期間住み続けてくれるようなマンションが望ましいです。

1-2 . 売却益を得る

また、利益を上げるもう1つの方法として、マンションを取得して転売することで得る「売却益」があります。ただ、あくまでメインは賃料収入であり、この売却益はマンション投資のサブ的な利益の上げ方と思っておきましょう。

マンションの売却益を上げるための、実際の流れは以下の通りです。
・マンション価格が安い時期に購入
・マンションをしばらく賃貸でまわす
・マンション価格が上がった時点で売却


マンションを取得してすぐに売却するパターンもありますが、マンション価格の変動は年単位なので、一般的には、しばらく賃貸収入を得ることが多いです。そして、マンション価格が高騰したときを狙ってマンションを売り、売却益を得るということです。

2 . マンション投資のメリット・デメリット

マンション投資の仕組みが分かったところで、次はマンション投資におけるメリット・デメリットについてです。結論から申し上げると、メリットは、安定した収入が得られ、老後資金や生命保険に充てられる点です。一方、流動性の低さや、継続的に経費がかかる点はデメリットといえます。

2-1 . マンション投資のメリット

マンション投資の具体的なメリットは以下の通りになります。
・毎月収入を得られる
・生命保険代わりになる
・老後資金になる
相続税対策もできる
・少額資金ではじめられる
・ほかの投資よりも安定している



毎月収入を得られる

まず、毎月決まった収入が一定額得られる点です。賃借人がいる限り、放っておいても毎月決まった額の収入が入る点は、マンション投資の大きなメリットといえます。


生命保険代わりになる

マンションを購入するときにローンを組む場合、「団体信用生命保険(団信)」に加入します。団信は、借入者が亡くなったときや重い障害を負ったときに残債が返済される保険です。つまり、家族はローンの負担がなくなるということです。

団信は金利に組み込まれているので別途費用も不要で、団信に加入することで既存の保険を解約できることも多いです。


老後資金になる

マンションは実物資産なので、何十年にも渡って収入を得ることができます。老後は、現役と同じペースで働くのは難しいですし、一般的には収入も落ちます。

そのため、マンションを所有していると、毎月不労所得を得ることが出来、老後の生活の大きな味方になってくれるということです。


相続税対策もできる

不動産の相続時に、建物は固定資産税評価額、土地は路線価で評価されます。これらの評価額は現金で持っているよりも安く評価されるので、余剰資金でマンションを購入するだけで節税対策になります。


少額資金ではじめられる

マンション投資はローンを組んで物件を購入できるので、少額資金からはじめられます。場合によっては数百万円の資金で数千万円の投資ができるので、レバレッジ効果も高い投資です。


ほかの投資よりも安定している

マンション投資は、株やFXなどの他の投資と比べて安定しています。たとえば、株式投資は1か月で株価が半減することはありますが、マンション価格や家賃が1か月で半減することはほぼあり得ません。

また、マンション投資は常時値動きをチェックする必要はなく、運用は不動産会社に任せられます。そのため、時間に余裕ができ、並行して他の投資をすることもできます。

2-2 . マンション投資のデメリット

一方、マンション投資には以下のデメリットもあります。
・将来的な少子高齢化
・流動性が低い
・維持するための経費がかかる


将来的な少子高齢化

マンション投資は、賃借人がいなくなると収入を得られません。日本は、将来的に人口が減少し、さらに少子高齢化になります。その一方で、既に建築済みのマンションは多く、それらは数十年残り続けます。

つまり、将来的にマンションの借り手が少なくなるので、マンション価格が下落するリスクがあるということです。


流動性が低い

たとえば、株やFXは即日決済することができます。しかし、マンションの場合は売却するのに半年程度かかることも多く、買い手が現れないと価格を落とさざるを得ない場合もあります。


維持するための経費がかかる

マンションは、以下のような費用がかかります。
管理費
修繕費
・賃借人退去後の補修費
・リフォーム費用
・保険費用(火災保険など)
固定資産税


上記の金額の多くは賃借人がいなくてもかかる経費なので、この点はほかの投資と比べてのデメリットになります。

3 . マンション投資は節税にはならない?

上述した通り、マンション投資は相続税対策にもなります。また、その上で実は節税もしやすいというメリットもあります。しかし、必ずしも節税できるわけではなく、節税することがマンション投資のメインではない点を知っておきましょう。

3-1 . マンション投資の税金

そもそもマンション投資における税金とは、マンションの賃料収入のことで「不動産所得」に分類されます。マンション投資は前項のように経費が発生するので、その経費を不動産所得から差し引くことができます。

つまり、経費として差し引いた分の所得が減るので、税金も減るということです。その点で、マンション投資は節税しやすいと言われていますが、あくまで目的は利益を出すことなので、不動産所得をゼロにすることが目的ではありません。

3-2 . マンション投資における節税とは?

マンション投資における節税とは、主に以下の3点です。
・経費計上できる項目が多い
減価償却費が大きい
・赤字になればほかの所得から差し引ける


前項のように、経費項目が多い点と、さらに物件取得初年度は不動産取得税などの税金も収入から差し引くことができます。また、減価償却費も大きいです。減価償却費とは、物件取得費用を一定期間経費として計上できる費用です。

また、不動産所得は給与所得などと合算できるので、万が一赤字になったとしても、給与所得が下がり所得税と住民税を節税できます。あくまで利益を上げることが目的ですが、このように節税効果も高い点は、マンション投資の特徴と言えるでしょう。

4 . マンション投資は独身の人にもおすすめ

マンション投資は独身の人にも、以下の理由でおすすめできます。
・将来不安を解消できる
・手間がない
・ローンを組みやすい

4-1 . 将来不安を解消できる

独身の人は、老後もパートナーや子供の収入に頼ることはできず、自分で資金を蓄えておく必要があります。そのため、上述したマンション投資のメリットである「老後資金の足しになる」というメリットが大きくなります。

現役のような収入が得られない老後は、マンションから得られる安定的な家賃収入は、大きな安心材料になるということです。

4-2 . 手間がない

独身の人は仕事が忙しい人も多いので、投資と仕事を上手く両立させたいものです。たとえば、株やFXであれば常に値動きをチェックし、仕事中でも売却手続きをすることもあります。

一方、マンション投資は、賃借人の募集や日々の運営は不動産会社が行うため、投資の手間はかかりません。この点は独身の人にとっては特に大きなメリットといえます。

5 . マンション投資の物件の選び方

マンション投資は物件の見極めが大切であり、物件選定時には以下の点に注意しなければいけません。
・立地
利回り
・築年数
・管理>


物件の見極めを間違えると利益が上がらないこともあるので、十分に注意しましょう。また、上記の「利回り」に関しては後述しますので、ここでは割愛します。

5-1 . 立地

立地に関しては以下のような立地を選びましょう。
・賃貸需要のある立地
・駅から10分以内
・周辺環境が整っている


結論から言うと、需要の高い立地を選ぶことです。たとえば、「住みたい街ランキング」上位である都心のエリアやターミナル駅は、賃貸需要が落ちにくいです。物件価格は多少上がりますが、マンション投資は安定して賃借人がいることが大切になります。

また、駅から10分以内の物件であれば、需要は増します。駅距離は賃借人が重視するポイントなので、駅距離が遠いほど競合物件が増え、空室リスクは高くなってしまうのです。そして、商業施設や医療施設など、生活利便性が高いエリアも需要が高いです。

5-2 . 築年数

築年数は1981年以降に建てられた、新たな耐震基準をクリアした物件にしましょう。1981年より古いと現在の耐震基準を満たしていないため、それだけで賃借人が敬遠することも多いです。

5-3 . 管理

マンションは実物資産なので、劣化具合によって資産価値は左右されます。そのため、以下の点で管理がしっかりしているかを見極めましょう。
・築年数と建物の劣化具合
・管理人は常駐かどうか
修繕費用の上昇率


マンションを何件が見学すれば、築年数と建物の劣化具合は分かってきます。外観部分だけでなく、ゴミ置き場や駐輪場などの、共用部も忘れずにチェックしましょう。

また、必ずしも管理人が常駐している必要はありませんが、管理面からいうと常駐の方が人気は高いです。そして、現状の修繕費用と今後の上昇リスクも見ておきましょう。この辺は、管理規約に記載があります。

6 . 投資物件の選び方でよくある質問

投資物件を選ぶとき、以下のような質問が多いです。この章では、以下の質問に回答していきます。
・新築と中古どちらが良い?
・自宅マンションを投資用にできる?
・一棟と区分どちらが良い?
・単身者向けとファミリー向けどちらが良い?

6-1 . 新築と中古どちらが良い?

結論からいうと、新築は価格が高いこともあり、中古の方がベターと言えるでしょう。それぞれ以下のような特徴があるので、メリット・デメリットを把握して比較してみてください。
・新築は価格が高いが、中古は安い
・新築は賃料を高く設定でき、中古は安くなる
・新築は室内のグレードが高く、中古は新築に劣る
・新築は今までの賃貸実績はないが、中古は実績があるのでリスクを読みやすい


新築の方がグレードは高いので、一度賃借人が付けば、長期間住んでくれる可能性が高いです。一方、価格は中古の方が安いので、中古の方が利回りは高くなりがちです。

6-2 . 自宅マンションを投資用にできる?

結論から言うと、投資用にすることは可能です。ただし、住宅ローンを組んでいる場合は、あくまで入居用として購入したものの、事情があり投資用にする必要がある時の話です。

なぜなら、住宅ローンは入居用不動産への融資なので、投資用の時点でローンの目的が変わるからです。そのため、場合によっては住宅ローンより金利が高い、投資用ローンに切り替えなければいけない場合もあるので、その点は金融機関と確認しましょう。

ただ、入居用不動産を、住宅ローンを組んだまま投資用不動産にできれば、毎年ローン残債の1%が返還される住宅ローン控除※1を利用できます。

※1国税庁「住宅借入金等特別控除」 https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1213.htm

6-3 . 一棟と区分どちらが良い?

先ほど少し触れましたが、一棟の場合は億単位の金額がかかることも多いため、1部屋の区分所有の方がリスクは小さいです。また、一棟は収益が大きいというメリットがありますが、マンション自体の修繕負担もでてきます。

そのため、よほど資金に余裕があり、不動産投資の経験がある場合以外は、区分投資の方が良いです。ただ、1部屋しか所有していないので、その部屋が空室になれば収入はゼロです。そのため、区分所有の物件選びは、一層慎重に行いましょう。

6-4 . 単身者向けとファミリー向けどちらが良い?

単身者向けとファミリー向けは、どちらかというと単身者向け方が良いと言われています。ただ、この2つは根本的に以下の点が異なります。
・初期費用
利回り
・入居期間


単身者向け物件の方がコンパクトなので、物件取得費用は単身者の方が安いです。そのため、「(年間家賃収入-年間経費)÷物件取得価格」で算出する利回りは、単身者向けの方が高くなることが多くなります。この点が、単身者向けの方が良いと言われる理由です。

ただ、単身者は結婚や転勤などで、その家から退去するリスクが高いため、入居期間は短くなりがちです。一方、ファミリーの場合は子供がいるので、学区などの関係もあり長い期間入居することが多いです。そのため、一度住んでくれれば、ファミリー向けの方が空室率は低いでしょう。

基本的にターゲットが異なるので、たとえば「ファミリー向けの物件は治安重視」など物件選びも異なります。そのため、上記の特徴を捉えつつ、どちらもターゲットにするかは検討しましょう。

7 . マンション投資では現金はいくら必要?

結論から言うと、マンション投資をするときは、物件価格の1割は手元資金として残しておきましょう。理由は、マンション投資をしているときに、以下のようなリスクやトラブルに備えるためです。
・空室で家賃が途絶える
・築年数や周辺環境の変化で家賃が下がる
・室内の修繕費用など読めない経費がある


また、上述した通り、マンション投資は少ない資金ではじめられるのもメリットです。そのため、場合によっては全額ローンを組むことも検討し、月々支払い額を加味しながら手元資金は残しておいた方が良いでしょう。

8 . 利回りの相場は?

次に、「利回り」について解説します。マンション投資の目的は利益を上げることであり、利回りは利益に直結するので重要な指標になります。

8-1 . 利回りとは?

利回りとは、その物件の収益性を見る指標で、利回りが高いほど収益性の高い物件になります。利回りには以下の3種類あります。
・表面利回り
・実質利回り
・想定利回り


表面利回りは、「年間収入÷物件取得価格」で計算します。たとえば、年間120万円の賃料収入がある物件を1,800万円で取得したら、利回りは約6.7%です。表面利回りは広告などに記載されている数値で、大まかな参考程度に見る利回りです。

実質利回りは、上述した「(年間家賃収入-年間経費)÷物件取得価格」で、表面利回りより現実的な数値になります。先ほどの例で、実際に年間経費が20万円かかっていれば「(120万円-20万円)÷1,800万円」で利回りは約5.6%です。

想定利回りと実質利回りはほぼ同義であり、想定利回りは実質利回りの空室がない状態の利回りです。実質利回りの場合は、過去の賃貸実績から空室を加味することもあります。

8-2 . 利回りの相場はどの程度?

エリアや時期によっても異なりますが、利回りの相場は築年数が古い物件で表面利回り6~7%、築年数が浅い物件で表面利回り8%程度です。

利回りの計算時には、将来的に上昇するリスクのある経費も加味しましょう。たとえば、固定資産税修繕費用などは上昇リスクがありますし、補修費用も読めないところがあります。そのため、少し厳しめに読んでも高い利回りになる物件が望ましい物件です。

9 . ワンルームマンションは失敗する?

ワンルームマンションはマンション投資においてはメジャーですが、失敗することもあります。今回は、具体的に失敗した事例を4例紹介するので、物件選びの参考にしてください。

9-1 . 新築を買って失敗

この事例は、新築ワンルームマンションを購入したことにより、物件取得価格が高かったので賃料が高くなったという理由で空室が多くなってしまいました。

注意点は、ワンルームを選ぶ方は室内の設備や仕様よりも賃料を重視する傾向がある点です。そのため、いくらきれいで室内環境が良いからといって、物件価格が高い新築ワンルームはおすすめできません。

9-2 . 競合環境変わって失敗

この事例は、物件価格が安いものの、近くに1Kメインの賃料が低い大規模賃貸マンションができたことよる失敗事例です。

ワンルームは物件取得価格が安いので家賃も安く設定できます。逆にいうと、家賃が安いことがワンルームのメリットですが、競合物件が「1K」や「1DK」などが多く、さらにそれらの物件の家賃が低かったら危険です。

家賃が低い点しかメリットがないと、賃料にあまり差がなければ1Kや1DKなどの広い物件に賃借人は持って行かれるので、空室率が高くなり失敗してしまうのです。

9-3 . 価格だけで購入して失敗

また、価格が安いという理由だけで物件を選ぶときも注意が必要です。価格が安いワンルームには、広さ以外にも「治安」「騒音」「異臭」など、生活環境が悪いという理由もあることが多いです。このような物件を取得してしまうと、退去率が上がり、空室期間が長くなりがちです。

これらの要素は、平日や夜に見学することでしか分からなかったりする要素もあります。そのため、ワンルームマンションを選ぶときは、色々な時間帯で見学するようにしましょう。

9-4 . 周辺環境が変わった失敗

この事例は、近くに大学があるという理由だけで、学生ニーズを狙いワンルームを購入したときの事例です。この場合、ワンルームというニーズを「学生」というターゲットだけで満たしているため、学生数の縮小や寮ができるなど、周辺環境が変わればニーズは減ります。

そうなると、需要が下がり、家賃下落リスクと空室リスクが増してしまうのです。そのため、ワンルームに住むターゲットをピンポイントに絞らず、学生やサラリーマンなど、色々な人が住む立地を選びましょう。

10 . 知っておきたいマンション投資の失敗例

つぎは、ワンルームに限らずマンション投資に失敗した事例を解説します。この失敗事例を物件選びの参考にしてください。

10-1 . 想定利回りだけを見た失敗

想定利回りが非常に高かったため、他の要素は良く検討せずにマンションを買った失敗例です。想定利回りはあくまで満室想定であるので、1か月空室になった時点で、約8.3%家賃収入が落ちます。

しかし、ずっと満室稼働にすることは難しかったので、結果的に2か月の途端空室期間が出て、予想していた収益が得られなくなってしまったのです。

この事例は中古マンションを購入した事例なので、昔の空室率などを良く調べておくべきだったと言えます。そうすれば、過去の実績から最低でも1か月空室がある実質利回りベースで考えられたからです。

10-2 . 身の丈以上のローンを組んだ失敗

また、不動産投資ローンはその物件の収益性も評価されます。そのため、物件の収益性が高いと判断されれば、身の丈以上のローンを組むことも可能です。今回の事例はまさにその事例で、月々返済はマンションからの家賃収入を充てるつもりでした。

しかし、スムーズに賃借人が見つからなかったため、マンション購入後しばらくはローン支払いだけが発生して赤字の状態です。結局家賃を下げて成約したため、想定していた利回りよりも大分下がってしまいました。ローンを組むときは、無理のない支払い額になる金額を組みましょう。

10-3 . 立地面を軽視した失敗

価格の安さにつられて、駅遠物件で、しかも周辺に施設がない物件を購入した事例です。たしかに、物件は相場よりもかなり安かったのですが、肝心の賃借人がなかなかつきません。駅から遠く施設もないため、人気がないからです。

そのため、結局前項の事例と同様、家賃を下げて募集したので、結局想定利回りには届かずに失敗になってしまいました。マンション投資において、立地は重要指標なので、自分の足できちんと確認してから購入するようにしましょう。

10-4 . 管理面を軽視した失敗

マンションの管理面を軽視し、今後の修繕計画や掃除の頻度などを確かめなかった事例です。マンション購入当時は築5年だったのできれいでしたが、管理がズサンであったため、築10年を過ぎたあたりから、外壁も共用部も劣化が目立つようになってきました。

築10年を過ぎると賃借人の需要も落ちてくるので、そのタイミングで空室が長期間続き、結局赤字の年も出てしまいました。物件選びの際に管理をチェックすることの大切さが分かります。

11 . 投資でローンを組む場合のポイント

さて、失敗事例を確認したところで、次は投資でローンを組むポイントの解説です。いわゆる投資用ローンという言い方をしますが、以下の点を理解して組みましょう。
・不動産投資ローンの特徴
・不動産投資ローンのメリット
・不動産投資ローンのリスク

11-1 . 不動産投資ローンの特徴

不動産投資ローンは住宅ローンとは根本的に異なります。不動産投資ローンは、自分で入居するためのローンではなく、上述したように物件の収益性も加味されて審査されます。

つまり、物件の収益性が低いと判断されれば、借入者のプロフィールが良くても審査に落ちることもあれば、その逆もあるということです。そして、あくまで入居用不動産ではなく、自宅と別のもう1つの住居になるので、住宅ローンより審査は厳しめです。

物件の収益性以外には、以下の点が評価されます。
・自己資金比率が高いか?
・勤務先がしっかりしているか?
・物件の収益性が高い

やはり、自己資金比率が高ければ貯蓄が多く、返済不能になりにくいと判断されます。また、勤務先が安定している会社であれば、収入も安定していると見なされ審査には有利です。そして、雇用形態なども安定した収入が得られるかという点で重視されます。

11-2 . 不動産投資ローンのメリット

不動産投資ローンのメリットは、マンション投資のメリットとして繰り返し言っている「少額資金で始められる」という点です。少額から高い金額のマンション投資ができれば、小さい金額で大きなリターンを得られるので、レバレッジ効果が高いです。

たとえば、株式投資なども自己資金の3倍程度の取引ができますが、不動産投資ローンはその比ではありません。

11-3 . 不動産投資ローンのリスク

一方、不動産投資ローンには、以下の状況によりローン返済が厳しくなる状況があります。
・空室期間が続き家賃収入が減る
・病気やリストラになり収入が減る


つまり、マンション投資は安定性が高いとはいえ、家賃収入が途絶えることもありますし、本業の収入が途絶えることもあります。

そうなると、ローン支払いを手持ち資金から捻出するタイミングもあるので、もしそうなっても無理なく返済できる金額を計算してローンを組みましょう。

12 . マンション投資で詐欺業者を見分ける方法

マンション投資には残念ながら詐欺業者もいます。今回は、その詐欺業者の事例を紹介するので、引っかからないように気を付けましょう。

12-1 . 良い情報しかくれない例

この事例は、「高利回り」「駅近」「利便性高い」という良い情報の説明しか受けずに購入した例です。しかし、営業マンは良い情報しか伝えずに、実は「暴力団施設が近くにある」などの情報を伏せていました。 一見すると暴力団施設とは分からない建物ですが、地元では有名で不動産会社なら明らかに知っている情報です。このように良い情報だけしか言わない業者に当たったら、ネットやほかの不動産会社などに自ら聞いて情報を集めましょう。

12-2 . 経費計算が甘い例

投資用マンションを買うときは、業者が経費の計算をしてくれます。しかし、修繕金は現時点のものであり、補修費なども予想でしかありません。この事例は、それらの金額を安めに提示されてしまい、実際にはもっと経費がかかったという事例です。 このケースは、予想よりも支出が多くなってしまったので、予想していた収入にはほど遠い金額になってしまいました。この例も前項と同様、ネットや本、ほかの業者などに確認して経費の精度を見極めるべきでした。

12-3 . 購入を急かす例

この事例は、営業マンに「3月までに決算すれば300万円値引き交渉できます」と言われ、購入を急かされた事例です。購入の検討期間が1週間しかなかったため、現地確認などをじっくりできずに、結局需要の低いエリアにマンションを購入してしまいました。 このように購入を急かすときは、大体嘘の情報で、その時点で購入しなくても値引きすることが多いです。仮に、本当に値引きの期限が迫っていても、きちんと物件調査をしてから購入しなければいけません。

13 . マンション投資は物件選びが重要

マンション投資は物件選びが最も重要といっても過言ではありません。その物件選びをするときには、そもそもマンション投資のメリット・デメリットを把握して、自分はどのようなメリットを得て、どのようなデメリットを特にリスクヘッジしなければいけないかを理解する必要があります。 それらをきちんと理解し物件を探すことで、自分のスタイルに合ったマンションが見つけられるため、マンション投資は成功に近づくでしょう。

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