HOME 不動産投資 「AI管理人」はマンション管理人不足の打開策となるか?

「AI管理人」はマンション管理人不足の打開策となるか?

ゴンロク

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空前のマンション管理人不足と言われる今、マンション管理を「AI」に任せようという動きが加速しています。果たして、AI管理人は管理人不足解消の切り札と成り得るのでしょうか。実際の事例を紹介しながら、検証していきます。

目次

1 . マンション管理人が見つからない!なぜ人手不足に?

日本では様々な分野で人手不足が深刻化し、ビジネスの成立が危ぶまれる事態にまで発展しています。
流通業や小売業、運送業、介護業などがこれに該当するでしょう。 一方、不動産業界では人手不足がニュースになることは少ない印象です。 しかし、不動産業界にも「マンション管理人不足」という人手不足の波が押し寄せています。
ある調査によれば、マンション管理人は常に15%程度不足しているというデータもあり、人手不足が慢性化しているのです。※
さらに、人手不足を補うために時給を3割上昇させても満足な人材補充ができないなど、見通しも暗いといわざるをえません。

ではなぜ、ここまでマンション管理人が不足しているのでしょうか。
ひとつには、管理人業に従事する人々の高齢化があります。
管理人業に従事していた層は、いわゆる「団塊の世代」が主流でしたが、団塊の世代は労働市場から姿を消しつつあります。
また、そのあとを受け継ぐ下の世代は団塊の世代に比べて人口が少なく、管理人業の担い手自体が少ないのです。

ふたつめの理由としては、管理人業の「高負荷で低賃金」な労働条件があります。
マンション管理は毎月一定額の報酬が見込める「手堅い商売」なだけに、不動産管理業者同士の過当競争が起きていました。
この過当競争が値下げとサービス向上合戦の激化を呼び込み、結果的にマンション管理人は「きついわりには安い仕事」となってしまったのです。

以上、二つの理由からマンション管理人の人手不足は進んでいると考えられます。
マンション管理人の数が足りなくなれば、QOL(生活の質)が悪化してしまう可能性もあるでしょう。
QOLの悪化は入居率や定着率の低下につながり、不動産投資業界にも暗い影を落とすことになります。
※参考:http://toyokeizai.net/articles/-/173594

2 . 管理人不足対策としての「AI管理人」

今年に入り、管理人不足対策に先端技術が投入される動きが活発化しています。
マンション管理業務の一部をAIが担う、「AI管理人」です。
実際に、大京アステージと穴吹コミュニティ、ファミリーネットジャパンが共同で、AI管理人の実証実験を開始すると発表しました。
2017年7月より、住人からの問い合わせに、AIを使った音声対話システムを導入する予定です。
不動産業界では初となる試みですが、既にスマートロックシステムやVRによる内見など、不動産テックが進んでいるため、割とすんなり浸透する気配があります。
マンション管理人の負担となる「コミュニケーションコスト」を減らし、業務を一部自動化できれば、管理人の労働環境改善やコスト削減に貢献できるでしょう。
今後はAIを使った物件問い合わせにも対応できるよう、仕組みを強化していくとのこと。
将来的に、賃貸経営にはAIの活用が不可欠になるのかもしれませんね。

3 . AI管理人に「物理的作業」は可能なのか?

マンション管理人の業務には、清掃や定期巡回、フロントでの受付業務、理事会への出席と報告書作成など、現在のAI管理人では対応が難しいものも含まれます。
しかし、IoTとの組み合わせでAI管理人が強化されれば、これらの一部を自動化できる可能性は高いといえます。
例えば簡単な清掃や巡回業務、フロントでの受付であれば、現在でもAIとIoTを駆使したロボット技術で対応が可能です。
災害時に活躍する「レスキューロボット」や、クレジットカードの入会受付、観光案内で活躍する「コミュニケーションロボット」などの転用が進めば、 管理人業務を代行できるでしょう。
これらは「クラウドロボティクス」や「ロボットサイネージ」と呼ばれる技術で、さまざまな分野での有効活用が予想されています。
こういったAI+IoT+ロボット技術の組み合わせが不動産業界に導入されれば、マンション管理に必要な人手を大きく減らすことができるのではないでしょうか。

4 . まとめ

不動産業界、とりわけ賃貸経営の分野はAIやIoT、ロボティクスといった先端技術と親和性が高く、さらなる効率化が期待されています。
マンション管理人の厳しい現実を考えると、先端技術の導入で賃貸経営を効率化する業者は増えていくと考えられるでしょう。
今後は、不動産管理業者を選ぶ際の指標として、どれだけテクノロジーを有効活用しているかといった点を重視すべきなのかもしれません。

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