HOME 不動産投資 行動力が高い人が成功するとは限らない【現役サラリーマン大家が語る!Vol.37】

行動力が高い人が成功するとは限らない【現役サラリーマン大家が語る!Vol.37】

中林準

中林準

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一般論として、行動力がある人=成功しやすい人というイメージがあります。実際に周りの同僚や事業家として成功されている方を見ると確かにズバ抜けた行動力がある方が多いのが事実です。

しかし、不動産投資においては行動力があるからといって、成功するとは限りません。むしろ、場合によっては行動力があることがあだとなり、失敗に向かってまっしぐらという方も多くいます。

本日はこの行動力と不動産投資における成功について私の所感を述べさせていただきたいと思います。

目次

1 . 不動産投資で求められる行動力

週末起業という言葉が一時期流行になりましたが、規模が小さければ自分1人で回せるビジネスもあります。

例えば、良く聞くコンサルティングに関しては自分の知識や経験が豊富で、相手の相談に対して的確なアドバイスを行うことが出来ればビジネスは完結できます。規模が大きくなれば、スケジュールを管理する方であったり、場所を確保する方が必要かもしれませんが、小規模で行う限りは自分で完結することが出来ます。

しかし、不動産投資はどんなに小さな規模であっても、多くの方の協力があって成り立つビジネスです。例えば、物件を購入するにも不動産仲介業者のサポートが必要ですし、入居者募集をするにしても日中はサラリーマンをしている中で、自分自身で満足な募集をするには厳しく、不動産屋に募集をお願いする必要があります。

上記はほんの一部の作業を例示しただけですが、要するに日中仕事をしているサラリーマンが健全な賃貸経営を行うには多くのビジネスパートナーが必要になります。

従って、そういったビジネスパートナーにサポートを求めるために自分自身で行動するという意味での行動力が、他の投資やビジネスと比べて求められます。ただし、賃貸経営が他のビジネスと比べて、比較的緩いのは一旦そういったビジネスパートナーとの関係を構築すると、後は半自動的に経営が出来てしまう点にあります。

ここでご注意いただきたいのが、皆さんが自分の利益を最初に考えるように、彼らにも彼ら自身の利益があり、彼らは自分自身の利益を最優先に動くということです。不動産業界では、特にこの傾向が顕著です。

例えば、不動産仲介業者は、物件売買を仲介することによって物件成約価格の3%+6万円を上限に仲介手数料を受領することが出来ます。これが彼らにとっての利益です。

そうすると何が起こるかというと、売買を成立させれば仲介手数料をもらえるのだから、仲介を進めるにあたって進行が滞るようなことは聞かれない限り言わないでおこうとする方もいるのです。これはビジネスの仕組み上仕方ないと言えば仕方ないのですが。

不動産仲介業者は無数に存在しますが、買主の事を考えて不利な事実は全て伝えた上で購入してもらうという業者もいれば、仲介手数料をもらいたいから不利な事実は出来る限り言わずに、買主に購入してもらうという業者もいます。

行動力があると、多くの不動産仲介業者と会うことが出来るとは思いますが、知識と経験がないとどの業者が良い業者なのか?悪い業者なのか?判断することが難しいのです。たまたま、意気投合した仲介業者から不動産を購入したら、問題だらけの物件だったなんてことは良く聞く話なので、行動力がある人=成功する人と言えないのが不動産投資の世界の事実です。

2 . 自分の投資ステージと行動力

ここからは不動産投資をしている僕の友人の例も交えてお話したいのですが、彼は行動力は飛び抜けている人間です。やりたいことが明確になると寝る間も惜しんでそれに向かって行動する強者です。しかし、不動産投資に関する知識や経験はほぼない状態でした。

彼はサラリーマンですが、将来は独立を強く希望するチャレンジャー気質の人間です。そんな彼に私が不動産投資をしている話もしていたのですが、彼はローンを組むことにはかなり消極的でした。

しかし、ある日彼から物件の資料が添付されたメールが届き、私にその物件に関する意見を求められました。物件自体があまり魅力的でなかったのに加え、借入予定の金融機関の金利が異常に高かったので、やめるようにアドバイスしたのですが、結果的に彼は購入をしました。いきなり2億円近いローンを背負うことになったのです。ちなみに、購入から1年半経過する今はその物件を購入したことを後悔しています。

彼が添付してきた資料には収支シミュレーションがあったのですが、まずそこには税金還付以外の税金の影響額は織り込まれていませんでした。それに加え、家賃がずっと一定のまま計画が組まれていたり、RCにも拘らず、最初の4年で減価償却を使い切って税金還付するような設定でシミュレーションが組まれていました。

収支シミュレーションで支払税金の金額を織り込まない会社もありますが、彼には知識や経験がないので、それが何を意味するのか分からないのです。

彼曰く、30社近く不動産業者と会って、一番良いと感じたから決めたということでしたが、その行動力は認めるものの、投資適不適の判断が適切に出来ない、投資家としては初心者のステージで決断する金額としては大きすぎる買い物をしました。

ある程度の知識や経験を持ってる方が行動力を持っていればまさに鬼に金棒です。
そこに資金力が加われば更に成功可能性は高くなります。

しかし、知識や経験が伴わない方が、自分の考えで判断して物件を購入すると、どれだけ積極的に不動産業者と面会しても、購入すべき物件ではないのに購入してしまう可能性は高くなります。

不動産業者からすると、知識や経験がなく行動力がある方は、批判的な意見や考えが相対的に弱いという意味で物件を売りやすい、すなわち仲介手数料を得やすい顧客となってしまいます。

確かに、どんなに経験を積んだ方でも100%成功するということはありません。
しかし、初心者の方は自分の立ち位置を認識して、迷ったら経験者に相談できる仲間を作っておく等、経験者と比べて、より慎重に資産規模を拡大していくことをお勧めします。

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