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「建築物省エネ法」で省エネ性能が不動産の付加価値に

ゴンロク

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省エネ性能が家電や自動車の分野で注目されるようになり、今や付加価値を表す指標のひとつとなっています。不動産の分野でも、この流れは今後ますます加速していくと考えられます。
今回は不動産の省エネ性能を義務付ける「建築物省エネ法」の具体的な内容や、補助金制度について紹介していきます。

目次

1 . 「建築物省エネ法」で非住宅かつ大規模建築物に適合義務

不動産、特に非住宅の大規模建築物は、2017年4月に施行された「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(通称:建築物省エネ法)」によって、省エネ性能の適合が義務化されました。
従来の省エネ法「エネルギーの仕様の合理化等に関する法律」では、2,000平米以上の大規模建築物を「第一種特定建築物」と規定していましたが、建築物省エネ法によって住宅以外の大規模建築物が「特定建築物」へと移行。
この特定建築物へ、省エネ性能への適合義務が課されたのです。

※国土交通省 建築物省エネ法の概要 http://www.mlit.go.jp/common/001178846.pdf

旧法では届出義務が課されているのみでしたので、より厳しい規制が開始されたことになります。それと同時に、省エネ性能が建物の付加価値に成り得ることを決定づけるもの、ともいえるでしょう。さらに建築物省エネ法に基づいた新しいエネルギー消費性能「BELS(ベルス)」が、省エネ性能をより具体的にします。

2 . エネルギー消費性能「BELS(ベルス)」と補助金の活用

「BELS(ベルス)」とは、「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」の略称で、建築物の省エネ性能を5段階の星マークで表示する制度です。不動産の省エネ性能を比較するための分かりやすい基準と考えて良いでしょう。
またBELSは自己評価ではなく、第三者機関である「住宅性能評価・表示協会」が運営しているため、客観的な省エネ性能を表示していることもポイントです。

BELSでは、新築と中古物件の両方を対象に、一次エネルギー消費性能と外皮断熱性能を表示します。※今後は賃貸・売買の両方において、BELSを見かける機会が増えるかもしれません。前述したように住宅以外の大規模建築物では省エネ性能の適合義務が課されるため、省エネ基準適合レベルである「星2個」以上のBELS表示は必須となるからです。

さらにBELSは、一部の補助金で応募・支給の条件になっていることも見逃せません。 例えばエネルギー消費がゼロであることを証明する住宅「ZEH」では、1戸あたり70万円の補助金が用意されます。(2018年度予定)しかし、平成29年度からはZEH補助金の認定に対して、BELS基準で「星5つ」の表示が求められることになりました。

BELSは客観的かつ総合的な省エネ性能を可視化した制度だけに、補助金申請時の要件として広まることが予想されます。

※一次エネルギー消費量 = 空調や冷暖房設備、給湯設備などが消費するエネルギーの合算値

3 . 賃貸物件では入居者へエコのアピールも

2010年代に入り、全国各地で定期的に起こる自然災害の影響から、住宅の省エネ性能に価値を見出す消費者が増えました。数千円の家賃よりも、電気代を始めとした光熱費が生活コストへ与える影響を意識する傾向が強まっているのです。
つまり、BELSのように客観的な省エネ性能基準で高評価を獲得すれば、入居者へアピールできる付加価値になるわけですね。今のところ賃貸住宅用物件に対しては適合義務が無いものの、賃貸物件のオーナーはBELSの取得を検討しておくべきかもしれません。

4 . 省エネ性能は最重要課題かもしれない

不動産の賃貸や売買においては、今なお立地や間取り、家賃の金額などが主な価格決定要素です。しかし、高まり続けるエコの気運によって、省エネ性能がこれらに割って入る可能性は大いにあります。
特に将来の顧客となる若い世代は、エコで効率的なことが当たり前の世の中で育っています。今後は不動産投資にも、省エネ性能を加味した投資判断が必要になるのではないでしょうか。

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