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駐車場経営のポイントをチェック!メリットと失敗後の対策をご紹介

ゴンロク

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不動産投資には様々な方法がありますが、メジャーな投資方法の一つとして駐車場経営があります。 駐車場経営は土地活用として用いられることが多く、初期費用の低さから投資初心者や土地オーナーに人気があります。しかし税対策など、駐車場経営独特の注意点があることも特徴です。そこで今回は、駐車場経営やコインパーキング経営の概要、メリット、デメリットなどを解説していきます。

目次

  1. 1 : 駐車場経営の種類
  2. 1-1 : 平面駐車場
  3. 1-2 : 立体駐車場
  4. 1-3 : 駐車場の経営方式について
  5. 1-4 : 個人運営なら平面駐車場がベター
  6. 2 : 駐車場運営のメリット
  7. 2-1 : 初期投資が少なく柔軟性がある
  8. 2-2 : 運用管理の手間が少ない
  9. 2-3 : 仮に失敗しても撤退しやすい
  10. 2-4 : 敷地面積を問わない(狭小地でも可能)
  11. 2-5 : 運用費用が低い
  12. 2-6 : 土地無しでも開始可能
  13. 2-7 : 手軽に遊休地対策が可能
  14. 3 : 駐車場経営のデメリット
  15. 3-1 : 場所・立地により需要が異なる
  16. 3-2 : 収入が稼働率に大きく左右される
  17. 3-3 : 忘れてはならない!重い税負担
  18. 3-4 : 料金設定の競争が激しい
  19. 3-5 : 駐車場業界は大手が強い!
  20. 3-6 : 無人経営によるトラブル
  21. 4 : 駐車場経営を始めるためのポイント
  22. 4-1 : 駐車場需要をしっかり把握する
  23. 4-2 : 利用者(ターゲット)を理解する
  24. 4-3 : 運営・管理業者の選定
  25. 4-4 : 税金を考慮した事業計画
  26. 4-5 : 初期投資以外の費用を把握する
  27. 5 : 駐車場経営で失敗する理由と事例
  28. 5-1 : 初期投資無料の罠
  29. 5-2 : 土地選びによる失敗
  30. 5-3 : 競合との価格競争
  31. 5-4 : 違法駐車のトラブル
  32. 6 : 駐車場経営で失敗した場合はどうする?
  33. 6-1 : アパート・マンションの賃貸経営に切り替える
  34. 6-2 : 更地にして売却する
  35. 6-3 : 狭小地ならトランクルームに転用もあり
  36. 7 : 駐車場経営だけに固執しない土地活用プランを!

1 . 駐車場経営の種類

駐車場経営には、二つの形態があります。一つは平面駐車場で、 もう一つは立体駐車場です。まずはこの二つについて知ることが駐車場経営の第一歩となるでしょう。

1-1 . 平面駐車場

平面駐車場とは、いわゆる屋外に設置するタイプの駐車場です。初心者でも比較的容易に始めることができる駐車場といえるでしょう。
平面駐車場には 、コインパーキングや青空駐車場などが含まれます。しかし、同じ平面駐車場であっても難易度や課金方式に違いがあります。ここで、簡単に平面駐車場について整理してみましょう。

青空パーキング

屋根のない更地に区切り線だけを引いた、簡易なタイプの駐車場です。土地さえあれば資金ゼロ~非常に低額の予算で始めることができ、初心者にとって最も敷居が低い駐車場経営と言えます。土地活用の一環として始めるオーナーが多いという特徴もあります。
青空パーキングは、月単位で顧客と契約する月極方式が主流です。毎月決まった収入額が確保されるため、一般的な賃貸経営に近い収益のあげ方かもしれませんね。
青空パーキングは、土地さえあれば始められ、建物や設備を用意する必要がないため、短期間で経営に踏み出せるという特徴を持っています。

コインパーキング

狭小地に駐車設備を設置し、短時間利用をターゲットにするのがコインパーキングです。青空パーキングに比べると多少の手間や労力が必要で、コストも嵩みがちです。また、他人から土地を借りてコインパーキング経営を始めるケースもあります。
経営のやり方によっては青空パーキングよりも高収益、高利回りを狙えるタイプの駐車場です。

1-2 . 立体駐車場

平面駐車場に比べて初期投資が大きく、事業としての性格が強いのが立体駐車場経営になります。 いわゆる駐車場ビルや、タワーパーキングなどが立体駐車場に含まれます。
平面駐車場に比べると収容台数が多くなるため、うまく経営できれば高収入を狙うことができる方法です。また立体駐車場には、次のような種類があります。

機械式立体駐車場

多段式やタワーパーキングと呼ばれるタイプの駐車場で、車1台ごとにパレットを使い効率よく車を収納していく方式です。 多段式では自宅の駐車スペースを多層化して、車を乗せるたパレットを上昇させたり横移動させたりしながら、車を収納していきます。複雑な地形にも対応しやすい仕組みです。
一方タワーパーキング方式では、エレベーターを使って駐車装置に入庫した車を上昇させ、 各棚に収容していくイメージになります。土地の面積が狭くても多くの台数を収容できるため、非常に効率が良い駐車場だといえます。土地面積当たりの利回りでいえば、タワーパーキング方式が最も優れているでしょう。ただし、初期投資額が嵩みますから、個人には手を出しにくい投資であるともいえます。

自走式駐車場

立体駐車場のもう一つのタイプ、自走式駐車場です。
郊外にある大型ショッピングモールなどで良く採用されていますよね。機械式とは異なり、車が自走して駐車スペースに入庫していきます。各界をつなぐスロープ(通路)の種類によって フラットタイプ・スキップタイプ・連続傾床タイプに分類されます。自走式駐車場は広大な面積をフルに活用できる方式で、土地面積に余裕がある場合に適しているでしょう。

1-3 . 駐車場の経営方式について

駐車場経営には、主に二つの経営方式があります。平面駐車場にしろ立体駐車場にしろ、この二つのいずれかの方式を採用することになるでしょう。高い収益率を実現するためには、それぞれの特徴を理解しておく必要があります。

月極方式

月極駐車場は、毎月固定の金額で契約する方式です。1台分のスペースで稼げる額が固定されるため、駐車スペースが多いほど大きな収益を見込めるという特徴があります。また、一旦軌道に乗ると、安定した収入を生み出しやすい方式でもあります。
月極方式における毎月の収入は「1台あたりの契約金額×契約台数」で算出されます。ただし、駐車スペース1台分あたりの契約金は、特に基準があるわけではありません。つまり契約金額は、駐車場経営者が自由に設定できるのです。しかし、あまりにも周辺の相場からかけ離れた金額を設定すると、なかなか契約者が集まりません。そのため、入念な相場の調査が必須といえるでしょう。

コインパーキング方式(時間貸し)

コインパーキング方式は、利用した時間分の料金を徴収します。いわゆる「時間貸し」ですね。単位時間当たりの料金を決め、10分ごとに300円という風に売上が積みあがっていきます。コインパーキング方式は月極方式とは異なり、いかに効率よく回転させるかが、高収益をあげる鍵になります。いかに需要の多いスポットを探し当て、高い稼働率を継続させるかが、コインパーキング経営のポイントといえるでしょう。
人気のあるスポットは、競争が激しく、すぐには見つからないことも多いため、事前の調査が必要になります。立地条件が良いスペースを確保できれば、高い収益率を狙えるのがコインパーキング経営の醍醐味といえるでしょう。

1-4 . 個人運営なら平面駐車場がベター

立体駐車場は平面駐車場に比べると、広大な土地や多摩区の初期投資が必要になります。従って、 個人運営には平面駐車場が適していると言えるでしょう。立体駐車場は ビルの建設や、建設後の維持費用が膨大にかかりますからね。 初心者にはやや敷居が高い駐車場経営になります。

2 . 駐車場運営のメリット

次に駐車場経営のメリットを紹介します。不動産投資の中でも高い収益率を誇る駐車場経営には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

2-1 . 初期投資が少なく柔軟性がある

冒頭でも述べたように、駐車場経営は初期投資の少なさが魅力です。特に平面駐車場では、土地以外の費用がかなり少額で済みます。区切りの線を引くだけであれば、建設費用などは殆ど必要ありません。駐車場経営において必要となる費用としては、次のようなものが挙げられるでしょう。

・アスファルト舗装や砂利を敷く費用
・ロックやバー、自動精算機など、駐車場設備の設置にかかる費用
・フェンスや囲いなどの設置費用

青空パーキングであれば、ロックやバー、自動精算機などの設置費用も省略できます。また、コインパーキングであってもこれらはリース契約を結ぶのが一般的ですから、初期投資額が膨れ上がるケースは稀です。このように、予算と相談しながら、投入する資金を調節できるのも、駐車場経営の魅力です。

2-2 . 運用管理の手間が少ない

コインパーキング経営の場合は、タイムズのような代行業者に運用管理を委託することで、経営の手間を大幅に削減できるのも魅力です。また、一旦軌道に乗ってしまえば安定収入に繋がりやすく、不労所得を実現できます。

2-3 . 仮に失敗しても撤退しやすい

駐車場は借地借家法の適用対象外です。したがって、駐車場経営が上手くいかない場合でも、利用者へ事前通告さえしておけば、立ち退いてもらうことができます。つまり、借り手が強力に保護されている賃貸経営よりも撤退しやすいのです。また、駐車場経営から撤退したあとは、別の土地活用や売却が可能になりますから、機会損失が生じにくいこともメリットでしょう。
ただし、コインパーキングを運営する業者と複数年にわたる一括借上げ契約などを結んでいる場合は、契約内容によって違約金や設備撤去費用が掛かる可能性があります。事前に契約書の内容をチェックしておきましょう。

2-4 . 敷地面積を問わない(狭小地でも可能)

駐車場経営は、必ずしも広大な土地が必要なわけではありません。極端な話ですが、自動車1台分のスペースさえあれば始められるのです。また、他の不動産投資では扱いにくい狭小地や変形地でも、活用しやすいというメリットがあります。

2-5 . 運用費用が低い

無人の青空パーキングであれば、運用費用がほとんどかからない場合もあります。ただし、コインパーキングで業者と提携する場合は、この限りではありません。一般に、規模が大きくなるにしたがって運用費用も大きくなる傾向にあります。
また、立体駐車場になると運用費用は途端に大きくなりますから、あくまでも個人運営の平面駐車場のお話と考えてください。

2-6 . 土地無しでも開始可能

駐車場経営は土地活用の一環であると同時に、投資でもあります。例え土地を持っていなくても、高収益を狙える土地をオーナーから借り、駐車場として運用できるのです。そのため、不動産を所持していなくても、資産運用の一部として行う人もいます。

2-7 . 手軽に遊休地対策が可能

遊休地を駐車場として活用すれば、たとえ大幅な黒字にならずとも、収入源として機能します。アパート経営のように多額の資金も必要ありませんから、非常に手軽です。

3 . 駐車場経営のデメリット

このように低リスクかつ気軽に始めやすい不動産投資である駐車場経営ですが、デメリットも存在します。特に、税負担や収益については知っておく必要があるでしょう。

3-1 . 場所・立地により需要が異なる

駐車場経営は、立地条件によって需要が大きく変わります。例えば、周辺が住宅地の場合と商業地の場合を比べると、商業地の需要が大きいことがわかります。また、商業地では駐車スペースそのものが不足していて、料金相場が高くなりがちです。例えば東京23区と地方の住宅地では、全く需要が異なるわけです。

3-2 . 収入が稼働率に大きく左右される

立地条件が悪かったり、料金設定が高すぎたりすると、駐車場の稼働率は低下します。特にコインパーキング経営の場合、稼働率は収入を大きく左右するでしょう。月極方式と異なり、稼働率がダイレクトに収入に反映されるため、ややリスクが高いともいえます。

3-3 . 忘れてはならない!重い税負担

駐車場は「住宅用地」に該当しないため、税制の優遇措置が受けられません。つまり、更地と同様の評価になるわけです。同じ面積の土地でも、住宅が存在すると固定資産税が6分の1、都市計画税が3分の1まで軽減されます。駐車場にはこういった優遇措置が適用されないのです。
また、相続税の評価においてもデメリットがあります。固定資産税都市計画税同様に、更地と同じ扱いになるため、資産評価の評価減が受けられません。
さらに、初期投資額が少ないため減価償却の効果が薄く、所得税の課税額が大きくなりがちです。
このように、固定資産税都市計画税相続税・所得税といった税負担は、駐車場経営の足かせとなる場合があります。
節税対策を第一に土地活用を考えているのであれば、税の優遇処置や減価償却効果の高い、マンション・アパート経営を検討すべきかもしれませんね。

3-4 . 料金設定の競争が激しい

駐車場経営は素人や初心者でも参入しやすいため、場所によっては飽和状態にあります。また、設備などで差がつきにくいため、最終的に料金設定の過当競争が進んでいきます。近年は大手コインパーキング業者の競争が激しく、東京都内でも損益分岐点ギリギリのラインで料金を設定しているような駐車場が増えました。価格競争が進むと、結局は大資本を持つものしか生き残れず、個人経営で続けていくことが難しくなります。

3-5 . 駐車場業界は大手が強い!

駐車場経営は個人でも始めやすい一方、大手業者の力が強いことも特徴です。特にコインパーキング経営では、大手に正面から対抗するのはほぼ不可能に近いでしょう。大手コインパーキング業者は、ハイブリッド車への対応やカーシェアリングサービスの起点とするなど、駐車場に新たな付加価値をつけています。こういったサービス面での競争に、どう対抗するかを考えなくてはいけません。

3-6 . 無人経営によるトラブル

駐車場は無人経営が可能ですが、無人であるがゆえのトラブルが多いことも事実です。備品の盗難や機器の破壊、未契約者の不正駐車、料金の未払いなどに対応する手間がかかります。

4 . 駐車場経営を始めるためのポイント

では実際に駐車場経営を始めるとき、どういった点に注意すべきなのかを具体的に見ていきましょう。今回は、ポイントごとに失敗例も織り交ぜながら紹介します。

4-1 . 駐車場需要をしっかり把握する

当然のことですが、需要は最優先で把握しておきましょう。単に土地が余っているからといって無暗に駐車場経営を始めても、コストと手間が無駄になるだけです。住宅地と商業地、都市部と地方では需要が異なります。
よくありがちなミスが、住宅地に広大な駐車場を設置してしまうことです。住宅地は一見、駐車場の需要がありそうに見えますよね。しかし、若年層を中心に車離れが進んでいることや、自前の駐車スペースを確保していることから、駐車場需要が少ないことが多いのです。単に人や家が集まっている場所に駐車場を設置することがないよう、注意してください。また、需要には限りがありますから、周辺のライバルの状況も把握しておきたいところです。

失敗例

周囲に大型商業施設や駅があり、住宅もあったため駐車場の需要があるものと思い込んでいた。そのため、詳細な需要調査は省略して駐車場経営をスタート。ところが実際には周辺の駐車場で既に需要は満たされており、稼働率が上がらずに収益は悪化。早期撤退を余儀なくされた。

4-2 . 利用者(ターゲット)を理解する

駐車場経営においては、どういった層が利用するかを理解しておく必要があります。利用者層が把握できていないと、人気の駐車場になることは難しいでしょう。
例えば、明らかに大型車の利用が多い地域にも関わらず、普通自動車サイズの駐車スペースばかりを確保してしまうと、収益が悪化します。敷地の設定や区切り線の引き方などは、利用者層に合わせることが大切です。

失敗例

商業地近くにコインパーキングを開設したが、車の往来は多いのに稼働率が上がらない。理由を調べてみると、流通業者の大型車が頻繁に走行しており、普通乗用車の交通量が少ない地域だった。大型車は周辺のコンビニや路肩に一時停止することが多く、コインパーキングは利用していなかった。

4-3 . 運営・管理業者の選定

駐車場の運営管理を外部に委託する場合は、業者を使うことになります。この業者選びは非常に重要で、ここで躓いてしまうと高確率で駐車場経営は失敗するでしょう。特にコインパーキング経営においては、手持ちの土地を一括借上げ契約で運用してくれる業者が数多く存在します。機械の設置やメンテナンス、清掃なども代行してくれるため、手軽に感じてしまいがちです。
しかし、本当にトラブル対応をしっかり行ってくれるのか、メンテナンスは適切に行うのかといった点は事前に調査すべきでしょう。メンテナンスや清掃の不行き届きで、近隣住民から苦情を出されてしまったり、トラブル対応が後手にまわりがちだったりする業者は絶対に避けるべきです。必ず契約前に、評判や実績に関する情報を集めておきましょう。

失敗例

知名度も高く、土地を一括借上げでそのままコインパーキングにしてくれる業者と契約した。しかしメンテナンスの不備やトラブル対応のずさんさ、誤解しやすい料金表示などから徐々に客足が遠のき、思ったような収益が上がらなかった。

4-4 . 税金を考慮した事業計画

手軽に始められる駐車場経営も、実際は立派な事業です。そのため、税金対策を考えておかなければなりません。税金の考慮が抜けている事業は、高確率で失敗するからです。特に駐車場経営は、都市計画税固定資産税・所得税・相続税の優遇処置を受けにくい不動産投資です。単純に税金対策だけを考えるのなら、マンションやアパートを建築して賃貸経営を目指すほうがお得になる可能性が高いでしょう。それだけ、駐車場経営における税負担は重いのです。
単に初期投資額と毎月の収入額だけを計算して駐車場経営を始めると、翌年の税負担で一気に収益が悪化してしまいます。また、税制は頻繁に改正されるため、将来の増税も考慮した計画が求められるでしょう。駐車場経営を始めるときは、確定申告時に支払う税金までをワンセットにして、収益構造を創り上げたいところです。

失敗例

知り合いから「節税対策には駐車場経営が良い」と聞き、遊休地を使った駐車場経営を始めた。確かに少ない資金で始められ、毎月の収入もそこそこ確保できていた。しかし、青空パーキングだったために税制上は更地と同じ扱いになり、固定資産税都市計画税の優遇は一切受けられないことが発覚。翌年の税負担まで考えると完全に赤字になるため、1年で撤退することになった。

4-5 . 初期投資以外の費用を把握する

青空パーキングの場合は、初期投資額が非常に少ないというメリットがあります。しかし、駐車場経営には初期投資以外にも様々な費用が必要になるのです。例えば月極駐車場を経営していて空きが出た場合、集客のための広告を出すことも考えると、広告費が必要になります。また、契約者が車を放置したまま行方不明になったときの処分費用、駐車料金が支払われない場合の改修費用(弁護士費用など)も想定しておくべきです。
これらを一切考慮せずに駐車場経営を始めてしまうと、短期間で経営が破たんしてしまうリスクがあります。

失敗例

少ない資金で始められると聞いて飛びついた駐車場経営だったが、実際には細々と費用がかかり、想定していた収益は上がらなかった。大型の商業施設近くで始めたために競争が激しく、広告をうたなければ契約者が集まらない。また、繁華街が近いためにトラブル対応も多く、お金も手間もかかる上にあまり儲からないという結果に。

5 . 駐車場経営で失敗する理由と事例

ここでは駐車場経営で失敗しないために、失敗する理由と事例について特に詳しく解説します。前述したコツと合わせて、是非チェックしておいてください。

5-1 . 初期投資無料の罠

コインパーキング経営をサポートする業者の中には「初期投資無料」を謳い文句にしているところがあります。これは、業者が駐車場開設費用、運営費用を負担するという内容です。 確かに最初の契約時には持ち出しがないものの、その後さまざまな費用がかかる場合があるのです。

事例

「コインパーキングの設置費用は当社が全て負担」という広告を見かけたので、試しに契約してみた。ちょうど遊休地があり、土地活用を考えていた。しかし思うように稼働率が上がらず、担当者から「追加工事で周辺を明るくすれば他と差別化できますよ」と追加工事を推奨された。最終的に証明設置費やアスファルト舗装費で200万円ほどの出費が必要になり、最初の年は完全なる赤字。結局その赤字を回収するまでに時間がかかり、駐車場経営から撤退して別の土地活用を検討することになった。

5-2 . 土地選びによる失敗

これまで何度も述べているように、駐車場経営は立地によって収益が大きく左右されます。単に安い土地を用意できるからといって駐車場経営に乗り出すと、失敗する可能性が高くなってしまうのです。また、土地の形状や駐車場への入りやすさなども重要です。

事例

立地的にも需要が見込め、広さの割には賃料が安い土地を見つけた。この土地を借りて駐車場経営を開始した。しかし、駐車場の入り口付近にある電柱があだとなり、やや大型の車はほとんど利用しないという結果に。また、土地自体が三角形であることから駐車台数が少なく、契約率の悪化も相まって赤字経営となった。

5-3 . 競合との価格競争

駐車場経営は参入が容易なことから、地域によって過当競争に陥っている場合があります。ここでライバルとの価格競争が激化してしまうと、いくら立地条件が良くても収益があがりません。したがって、周辺にライバルとなる駐車場がどれくらい存在するかを調査しておく必要があります。

事例

格安の更地を借りて、自主運営のコインパーキング経営を開始した。当初は客足もそこそこで、8台分のスペースながら毎月50万円近い売り上げがあった。しかし、4か月後に大手コインパーキング業者が近隣に参入してきた。こちらの7割程度の金額で運営しており、これに伴って元々存在していた近隣のライバル駐車場も一斉に値下げ。完全に価格競争になってしまい、個人運営のコインパーキングでは太刀打ちできずに赤字へと転落。さらに大手コインパーキング業者は、電気自動車用の充電器を設置したり、カーシェアリング用のハイブリッドカーを導入したりと、頻繁に設備投資を行っていた。価格面だけではなく、設備やサービス面でもついていくことができなかった。大手が参入しやすい立地はリスクが高いと感じた。

5-4 . 違法駐車のトラブル

月極駐車場や青空パーキングで問題になりがちなのが「違法駐車」です。契約していないにも関わらず空きスペースに平然と駐車するため、駐車場を探している側から「空きスペース無し」と勘違いされ、契約率が伸びない原因になってしまいます。違法駐車対策は、契約率や稼働率を維持するためには必須といえるでしょう。

事例

10台の駐車スペースを持つ駐車場を経営していた。特にロックやバーは設置せず、区切り線と番号だけを用いた簡易な駐車場だったせいか、頻繁に違法駐車が発生。特に平日の昼や夜間に違法駐車が多く、見かけ上は空きがないので新規契約者を獲得しにくくなった。サラリーマンの副業として経営しているため監視も難しく、トラブル対応の手間を考えると割に合わないと判断して撤退した。副業として駐車場経営を始めるなら、信頼できる業者に運営管理を任せるべきだと痛感した。

6 . 駐車場経営で失敗した場合はどうする?

では最後に、駐車場経営で失敗した場合の対策について考えてみましょう。駐車場経営は、参入と撤退が容易であることが強みです。そのため、先行きが怪しいと感じたらすぐに方向転換できるよう、別の運用方法に関する知識も身に着けておきましょう。

6-1 . アパート・マンションの賃貸経営に切り替える

既に述べた通り、駐車場経営は税制面で優遇されにくい投資です。固定資産税都市計画税相続税、所得税が安くなりません。巷で言われているような節税効果は見込めないと考えて良いでしょう。また、大規模な立体駐車場でもない限り、大きな収益を生み出すビジネスモデルではありません。したがって、税金を差っ引くと手元にほとんどお金が残らない、という事態も珍しくないのです。
一方、アパートやマンションの賃貸経営は、初期投資額こそ大きいものの、収益と税負担のバランスが良好です。広告をうって契約者を募るのは駐車場経営でも変わりませんし、建物の運営管理も業者に委託できます。税負担を軽くし、ビジネスとしてしっかり収益化していくのであれば、多少の初期投資や手間を惜しまず賃貸経営に乗り出すべきかもしれませんね。

6-2 . 更地にして売却する

駐車場経営を辞めて単なる更地に戻したとしても、結局のところ税金がかかります。しかも住宅用地向けの優遇処置は受けられず、単なるマイナスだけが積みあがっていくことになります。また、賃貸経営をはじめるには元手が必要です。仮に元手を調達できないようであれば、思い切って売却してしまうというのもひとつの方法といえるでしょう。下手に運用を続けて赤字を積み重ねるよりも、単純に売却してしまったほうが、中長期的な負担は軽くなるかもしれませんよ。

6-3 . 狭小地ならトランクルームに転用もあり

駐車場としても使いにくいほどの狭小地なら、トランクルームに転用してしまうのも良いでしょう。駐車場経営よりも多少初期投資が必要ですが、狭い土地でも有効活用できます。またトランクルームは「貸家建付地」として相続税評価額の減額処置を受けられますから、税制面のメリットもあるのです。

7 . 駐車場経営だけに固執しない土地活用プランを!

本稿で紹介してきたように、駐車場経営、コインパーキング経営は非常に手軽で参入しやすい不動産投資です。しかしながら、近年は車離れが進み、自己所有の車を持たない人も増えてきました。また、駐車場自体が飽和状態にあり、大手業者による価格競争も進んでいます。参入自体は容易ですが、継続的に収益を確保するのが難しい時代になっているのです。
そのため、できるだけ柔軟な視点を持ち、駐車場経営だけに固執しない土地活用の計画を考えておくべきでしょう。税制面を考えればアパート・マンション経営も十分魅力的ですし、事業用賃貸や売却といった手段も考えられます。
目先の利益と手軽さだけにとらわれず、税負担までを見越した事業計画を立てていきたいところですね。

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