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RC造の特徴とは?W造・S造・SRC造との違いとメリット

中村 昌弘

中村 昌弘

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マンションをはじめ、住宅には「造り」があります。通常のマンションやアパートは「鉄筋コンクリート造(R造)」や「鉄骨造(S造)」、高層マンションでは「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」、または一戸建てでは「木造(W造)」などの造りが多いです。

しかし、このような「建物の造り」は専門的なことでもあるので、いまいち違いが分かっていない人も多いです。ただ、建物の造りは耐震性やコストに関わってくる大事な部分なので、重要なポイントになります。そこで今回は、RC造を中心に、4つの造りの違いやメリットを解説していきます。

目次

1 . RC造の基礎知識

まずは、RC造の基礎知識から解説します。そもそもRCとは何か?どんな造りなのか?そして、RC造にも種類はあるのか?という点です。

1-1 . RC造とは?

RC造とは、「鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete)」のことを指します。建物の基礎部分である、柱・梁・床・壁が鉄筋コンクリートでできているということです。

実際に鉄筋コンクリートを造るときは、はじめに鉄筋を組みその周りに型枠をします。そこにコンクリートを流し込み固めることで、ただのコンクリートではなく、鉄筋が内部に配筋されている「鉄筋コンクリート」になるのです。

もちろん、鉄筋コンクリートのままではなく、マンションを建築するときは、鉄筋コンクリートにクロスを張ったり、フローリングを張ったりします。

1-2 . RC造の特徴

RC造の代表的な特徴は上記の通り、鉄筋とコンクリートがお互いの短所を補っている点です。

鉄筋だけだと引っ張る力には強いのですが、圧縮に弱く、放っておくとすぐに熱を帯び錆びやすいです。一方、コンクリートだけでマンションを作ると、圧縮と熱には強くなりますが、引っ張る力が弱いです。

そのため、鉄筋とコンクリートそれぞれ単体ではなく、コンクリートの中に鉄筋を配筋して強度の高い素材を使ってマンションなどを建築するというわけです。

1-3 . RC造の構造の種類

RC造とひとくちに言っても、構造は以下の2種類あります。
・ラーメン構造
・壁式構造

4階建て以上のマンションはラーメン構造を採用して、3階建て以下の低層マンションは壁式構造を採用することが多いです。

ラーメン構造

ラーメン構造とは、柱と梁で骨組みを作ったものです。名前の由来は「ラーメン・Rahmen」というドイツ語で「額縁」という意味になります。柱と梁を組み合わせて、マンションの形をつくっていくというイメージになります。

鉄筋コンクリートの柱と梁で形をつくり、その周りをコンクリートなどの壁で覆います。そして、外壁はタイルを張ったり、吹き付けにしたりして、いわゆる「化粧」を施します。また、室内はボードとクロスを張ったり、床面はフローリングを配置したりして、マンションを造るというわけです。

ラーメン構造は枠組みをするだけなので、壁の位置は比較的自由に決めることができ、開口部(窓など)も多く作ることができます。ただし、室内に柱や梁が出てくる点がデメリットです。

壁式構造

壁式構造は柱や梁ではなく、壁によって建物を支えるという造りです。イメージとしては「箱」を思い浮かべてもらえると分かりやすいと思います。

壁で建物を支えているので、柱や梁などが室内になく家具配置がしやすい点がメリットになります。一方、壁面が耐性を持っているので、耐性を落とさないために開口部を作りにくいという点はデメリットです。

2 . RC造とW造・S造・SRC造との違い

次に、RC造以外の造りである、W造・S造・SRC造に関して、RC造と何が違うのかという点を解説していきます。

2-1 . W造(木造)の特徴

W造のWは「WOOD(木)」が由来です。W造は主に木で出来ており、一戸建てや小規模のアパートに利用される造りです。

鉄筋コンクリートよりも安価ですが耐久性は劣るため、あまり大きな建物を建築するのは向いていません。一方、基本的にはラーメン構造になるので、室内空間をレイアウトしやすい点はメリットと言えるでしょう。

2-2 . S造(鉄骨造)の特徴

S造のSは「Steel(鋼)」のSです。鉄筋は棒状の細い鉄なのに対して、鉄骨は厚みがあり頑強な点が特徴です。鉄筋コンクリートと同じく、ラーメン構造なので鉄骨で骨組みをして、ボードやコンクリートなどで周りを覆います。

また、鉄骨には軽量鉄骨と重量鉄骨の2種類があり、軽量鉄骨は6ミリ未満、重量鉄骨は厚さ6ミリ以上のものです。そのため耐用年数※1に近いがあり、軽量鉄骨の法定耐用年数は19年~27年であり、重量鉄骨は37年になります。

そのため、軽量鉄骨は比較的小規模な店舗やマンション、重量鉄骨は大規模なマンションで利用されることが多いです。RC造の耐用年数が47年なので、S造よりもRC造の方が強度は高いです。特に、RC造は鋼接合でありS造はピン接合なので耐震性についてもRC造の方が高くなります。

※1国税庁 耐用年数表「金属造」参照
https://www.keisan.nta.go.jp/survey/publish/34255/faq/34311/faq_34354.php

2-3 . SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)の特徴

SRC造のSRCとは「Steel Reinforced Concrete(鉄骨鉄筋コンクリート造)」です。SRC造はRC造に鉄骨を入れて、より強化したものと思ってください。先ほど言ったように、RC造はコンクリートの中に鉄筋を配筋することで強度を高めています。

SRC造はさらに中心部分に鉄骨を入れることで、より強度を高めているというわけです。そのため、高層マンションや大型ビルなどに利用されることが多い造りになります。

ただ、鉄筋コンクリートより重量があるので、下層階をSRC造にして、中層階以降をRC造にするなど、組み合わせることもあります。また、鉄骨が加わる分、RC造よりもコストは高くなります。

3 . RC造のメリットと耐用年数

ここまでで、RC造・W造・S造・SRC造の違いや特徴が分かったと思います。最後に、それらを踏まえた上で、RC造の建築物のメリットや耐用年数を解説していきます。

3-1 . RC造のメリット

RC造のメリットは以下の点です。
・耐震性が高い
・防音性が高い
・耐火性が優れている
・気密性・断熱性が高い

耐震性が高い

RC造は鉄筋コンクリートを採用しているので、横からの圧力にも縦からの圧力にも強いです。そのため、縦揺れ・横揺れ、両方の地震に強いからこそ、多くのマンションで採用されている造りなのです。

また、最近では低層マンションや大きな戸建ては、壁式構造の採用が増えてきました。壁式構造の場合、建物を「面」で支えるので耐震性はさらに上がると言われています。

防音性が高い

また、RC造は防音性が高いです。たとえば木造アパートとRC造のマンションを想像してもらえると、隣家や上下階からの音はRC造の方が聞こえにくいということが想像できると思います。これは、特にコンクリートの防音性が高いからです。

さらに、RC造のマンションは、隣家との戸境壁は150mm~180mmほど、外壁は150mmほど、そして上下階の床厚は200mm前後になり厚みがあります。そのため、素材の面以外でも、単純に厚みがあることで防音性が高くなっているということです。

耐火性が優れている

さらに、コンクリートは不燃材料です。基本的にRC造の材質は燃えませんが、火災が発生すると1000度近くまで温度が上昇します。

そのため、バルコニー部分や窓枠、そして室内のフローリングが家具などに燃え移り延焼するケースがあるのです。ただ、鉄筋コンクリート自体は燃えないので、建物全体の耐火性は非常に高いと言えるでしょう。

気密性・断熱性が高い

上述したように、鉄筋は熱に弱いですが、コンクリートは熱に強いです。また、コンクリートは砂利や砂などを固めているので、気密性も高くなります。さらに、マンションの場合はコンクリートに断熱材を施すことが多いので、断熱性はさらに上がるというわけです。

3-2 . RC造の耐用年数

さて、先ほども少し触れましたが、RC造は耐用年数が高いです。S造は19~27年でW造は22年、RC造47年なので、W造とRC造を比較すると倍以上の耐用年数になります。もちろん、W造でも築22年以上の建物はたくさんありますが、RC造よりは劣化しやすいのは事実です。

そんなR造の耐用年数については、以下の点を理解しておきましょう。
耐用年数よりも前に取り壊すこともある
・メンテナンスは必要

耐用年数はあくまで目安なので、47年に達する前に取り壊すこともあります。また、RC造とはいえ経年劣化していくので、修繕などのメンテナンスは必要になります。そのため、RC造のマンションでは「長期修繕計画」などのメンテナンス計画をきちんと確認しましょう。

3-3 . 投資用マンションとしてのメリット

RC造の投資用マンションのメリットは、以下の点です。
・入居者の評価が高い
・借入しやすい
・資産価値が高い

たとえば、S造の3階建てマンションと、RC造の4階建てマンションがあったとします。この2つを見比べたときには、賃貸検討者には「遮音性」「防音性」「耐震性」が高いRC造の方が選ばれやすいです。

また、金融機関からの担保評価も高いので、借入もしやすく、また借入期間などの優遇を受けることができます。仮に、借入期間を長くすることができれば月々返済額を抑えられるので、キャッシュフローが良くなるというメリットがあります。

そして、投資用マンションを将来的に売却するときは、耐用年数が高いRC造の方が資産価値は落ちにくいので高く売れやすいです。このように、RC上は投資の面でもメリットがある造りと言えます。

4 . RC造はバランスが良い

RC造は耐震性や防音性などが高い上に、SRC造よりは安価になります。S造やW造よりはコストが高くなりますが、耐用年数などを考えるとメリットの方が多いと言えます。このように、RC造はコストパフォーマンスが高くバランスが良いので、多くのマンションで採用されているのです。

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