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サラリーマンを辞めるリスク・辞めないリスク

桜木大洋

桜木大洋

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サラリーマン時代の仲間と会食をする機会が度々あります。昔の友人と食事をともにするのは、日常や仕事の話から離れ、リラックスした雰囲気の中でお酒も飲めるので、掛け値なしに楽しい時間です。
同じ会社を先に離脱してしまった私にも、時々声をかけてくれるのは嬉しいことですが、果たして会社に残った方が良いのか、辞めた方が良かったのか、今の姿を見てお互いに無意識のうちにたしかめたい気持ちもあるようです。

目次

1 . 会社を辞めるという選択

会社の同期や先輩方、となると年齢的には50歳を過ぎて50代中盤に差し掛かろうとしている人たちが多いです。そんな中で、やはりみんな「あっという間に年を取るよなぁ」とか、「気づいたらすぐに定年になるよなぁ」、なんていう話題も自然に出てきます。

私がサラリーマンをリタイアして今は不動産賃貸業をメインに生活していることは周知の事実ですが、みんなは会社員として残っているというプライドがあるのか、それとも私に気を遣っているのかわかりませんが、誰も具体的に不動産投資のことを聞いてきません。

私もかつて、彼らに対してカンタンに不動産投資の仕組みを説明したことはあるのですが、結果が出せるかどうかは本人の覚悟と行動次第だし、興味本意で聞かれても本質までは伝わらないと思うので、あまり積極的に勧めることもしません。

しかしある時、みんなの話題が今の収入は将来まで続かないだろうということへの不安に集中してきたので、私の方から
「会社を辞めて何か他のことを始めるとか考えないの?」
と尋ねてみました。
すると決まってかえってくる答えは
「そんな才覚はないよ」
となります。

この気持ち、かつて私も抱いたことがあります。自分で起業する才覚がないから、どこかの企業に属するしかない、という考え方です。

そうして今、一番関心の高いことは何か、と聞いてみると、「いかにして65歳まで働き続けられるか」ということだそうです。この言葉にはゾッとしました。
「そんなに働くことが好きなの?」とも尋ねましたが、好きとか嫌いでは無く「他に選択肢がないから」ということです。

私たちが60歳で定年を迎える頃には、確実に年金の受給開始年齢が65歳以降になり、60歳で退職してしまうと5年間は無収入になってしまいます。
その間、なんとかして職を見つけなければならないのですが、定年になる数年前に早期退職を果たし、うまく転職することで65歳まで働き続けることが可能になるケースがあります。
年間の給与は多少減っても、60歳から65歳まで無収入になるよりは、安くても働き続けた方が生涯年収的にはプラスになるのです。

しかも企業側でも早期退職を斡旋し、割増退職金制度などを作って、再就職を応援するところもあります。

2 . 起業することへのハードル

最近では若くして起業し、成功している人を何人も見かけます。
不動産投資家の若い友人も、かなり前から「一生サラリーマンでいるのはリスクが高い」ということを当たり前のように考えていたそうです。そんな若い頃から将来の危機を感じて意識を高く持ち、自分の可能性を探るなんて、大したものだと感心します。

私が若手社員だった当時は、起業する人なんてよほどバイタリティーと行動力に溢れ、いつもアイデアが湧き出てくる逸材といったイメージがありましたが、それはもう20年以上昔の話です。

今はインターネットのおかげで誰でも必要な情報を集めることができるし、いくらでもチャンスが広がっています。年齢に関係なく、本気でやりたいことがあるならば、たとえ未経験の分野であっても成功することが夢ではありません。
私もいろいろな副業の門を叩き、セミナーに参加したりテキストを購入したりして勉強しました。不動産の知識も全くありませんでしたが、諦めずにやり続けたことでなんとか結果を出せたし、誰でも同じようにやれば同じような結果が得られると思っています。

ところがバブル入社世代の何割かはまだまだ当時の常識的な感覚が心の奥底にこびりついているのかもしれません。同世代として、とてももどかしい思いがします。

3 . 本当のリスクとは…?

中でも、彼らの意外な反応で一番印象的だったのは、会社を辞めた私に対して
「俺はお前みたいにリスクを取る勇気がない」
と言われたことです。これは本当によく言われます。会社を辞めることがリスク、と言われて、正直、私は驚きます。

会社員時代は、それこそがんばってもがんばっても収入は増えず、毎日忙しくてろくに寝る時間もない、そんな生活から抜け出したい、と思い続けてやっと願いが叶ったのに、それが「リスク」だなんて、全く思いませんでした。

彼らにとって、サラリーマンこそが一番安定していて、会社を辞めることはあたかもバクチを打つような感覚で受け止めているようです。ところが、ずっと会社に居続けていても、50歳を過ぎれば給料も下がってくるし、55歳では役職定年という制度もあってさらに収入が減ってしまいます。

その時になってようやく、何か他の収入源を探そうと思ってもハードルが高くなるばかりです。それがわかっていながら、朝から晩まで働き続け、やがて健康を害してしまう可能性もあるのです。

私は昨年、右脚を骨折して1ヶ月入院しましたが、もしもサラリーマンだったら、お金の心配だけでなく、職場への気配りや復帰後の自分の居場所など、かなり不安なことが多いのでは、と感じました。
そう振り返ってみて、スバリ彼らに問いかけます。
「会社からの収入だけに頼るほうがよほどリスク高いんじゃないの?」
すると彼らは
「そっかぁ、たしかにそうかもなぁ。」
なんて答えるけれど、やはりどこかピンと来ていないようでした。まあ、飲み会の席で言われてハッと考え方を変えられるような人は、とっくに行動しているのかもしれません。

4 . 自分にとっての精神的な安定を得る

会社を辞めるために副業をするのか、副業で成果が出て会社にいる必要がなくなったら辞めるのか、人それぞれ事情はあると思います。

少なくとも私の場合、副収入を得るために不動産投資をはじめ、紆余曲折あってもある程度の実績を出すことができ、もはや会社を辞めても家族を路頭に迷わせる心配もないだろう、と思える状況を築き上げました。

しかしそれでも決して安泰では無く、常に空室リスクや修繕リスク、税金などに対する備えは必要です。不労所得とは全くイメージが異なりますが、時間と仕事が自由に選べるようなったという点ではストレスフリーの毎日です。

そう考えると、少なくとも私にとっては、いつ収入が0になるかわからないサラリーマンよりも、とりあえずの収入基盤を不動産賃貸業で築いた上で、次の投資やビジネスへの可能性を探れる方が精神的には安定しています。

私は私で、会社を辞めたことが本当に大きなリスクとならないように日々精進して、引き続き油断のない毎日を送るのみです。自分の選択が正しかったと思えるかどうかは最後までわからないし、それで幸せかどうかも自分にしか決められないですからね。

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