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仮想通貨の種類別の特徴│主な取引所と選び方のポイント

ファイコロジスト 山田

ファイコロジスト 山田

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2017年、代表的な仮想通貨であるビットコインの価格が大きく上昇し、1億円単位の資産を持つ「億り人」を多く生み出しました。これを受けて仮想通貨全般を投資対象として見る動きが活発になっています。しかし、数千種類あるといわれる中から手堅いものを選ぶのはなかなか骨が折れるのではないでしょうか。そもそも仮想通貨とは何かというところから、種類や取引所の選び方までを紹介します。

目次

1 . 仮想通貨の基礎知識

最近では書店や電車の中吊り公告でも仮想通貨という言葉を見かけるようになりました。そもそも仮想通貨とは何で、代表的な仮想通貨には何があるのでしょうか。

1-1 . 仮想通貨とは?

仮想通貨とは、「お金のように使える電子データ」です。電子マネーと違って、日本円やアメリカドルといったいわゆる法定通貨とは独立した価値を持っています。

例えばSUICAやnanacoに入れた電子マネーの単位は円だったり、1ポイント=1円と固定されていたりと、その価値は日本円に対して変動しません。

しかし仮想通貨の価格は、常に変動します。2017年初頭には10万円程度だったビットコインが、同年12月には200万円台に値上がりしました。それ以前から保有していた人の中には、億単位の資産を築いた人も少なくありません。

仮想通貨の価格変動は他の資産に比べて非常に激しいのが特徴です。例えば外国為替や金のような貴金属、不動産、一般的には変動しやすいとされる株式よりもさらに大きく動くことで知られています。その理由としては、まだ利用者が少なく、投資目的で大量に売買する人が多いからということが考えられます。以前に比べれば有名になったとはいえ、実際に通貨として利用される機会は少ないのが現状です。

法定通貨と違い、仮想通貨に国境はありません。世界中で日々新しい仮想通貨が作られ、仮想通貨取引所と呼ばれる市場で売買されています。その種類は数千にものぼるとされています。

1-2 . 仮想通貨の主な種類

各仮想通貨の価格チャートや時価総額などが確認できるサイト「CoinMarketCap」では1500種類以上の仮想通貨が確認できます。

この中で最も有名なのはおそらくビットコインでしょう。時価総額も3分の1以上を占めています(2018年5月現在)。

ビットコイン以外の仮想通貨はアルトコインと総称されます。後ほど詳しく解説しますが、日本でよく知られているものはNEM、イーサリアム、リップル、モナコイン、ライトコインなどがあります。

CoinMarketCap
https://coinmarketcap.com/

1-3 . 仮想通貨の主な取引所

これらの仮想通貨は仮想通貨取引所で買うことができます。

国内の取引所であれば、日本円で取引できるので簡単です。主にbitFlyer(ビットフライヤー)、Zaif(ザイフ)、QUOINEX(コインエクスチェンジ)、bitbank(ビットバンク)、GMOコインなどがあります。

日本では世界に先駆けて、仮想通貨の取り扱いを法律で定めました。資金決済法により、仮想通貨を販売する仮想通貨交換業者は、金融庁に登録する必要があります。上記の5社は、すべて厳しい審査を通過した、一定の信頼性がある業者です。

海外の取引所も、日本の仮想通貨ファンはさかんに利用しています。国内取引所に比べて、はるかに多い種類のアルトコインを取り扱っているのが人気のポイントです。国内で最も取り扱い数の多いZaifでも20種類に満たないのですが、海外には100種類、500種類といった膨大な種類を扱う取引所もあります。

人気が高い海外取引所はアメリカのBITTREX(ビットレックス)、Poloniex(ポロニエックス)、香港のBITFINEX(ビットフィネックス)などです。

2 . 【種類別】仮想通貨の特徴一覧

仮想通貨に数多くの種類があるのは、プログラム次第で様々な機能を加えられるからです。ビットコインのように通貨としての役割のみを持つものをビットコイン1.0、イーサリアムやNEMのように決済だけではない有用な仕組みを取り入れたものをビットコイン2.0などと呼ぶ人もいます。ここでは代表的な仮想通貨の特徴を紹介します。

日本円をJPY、アメリカドルをUSDと表記するように、それぞれ略称が作られており、通貨名の隣に記載しました。

2-1 . ビットコイン(BTC)

2008年から2009年にかけて誕生した、仮想通貨の元祖であり代表格です。それまで空想の産物とされていた「電子キャッシュシステム」を現実のものにしたのは、ナカモトサトシという謎の人物が書いた一本の論文でした。 そこにはすべての仮想通貨の根幹であるブロックチェーンの概念が書かれています。このシステムによってデータの不正な改ざん・コピーは不可能になったといってよく、その信頼性が仮想通貨の価値を支えていると言っても過言ではありません。

ビットコインおよびアルトコインの根幹思想は「中央集権」によらない「分散型の社会」を目指すことです。 ただ法定通貨と違って、特定の管理者がいないことで価格が、市場の雰囲気に直接的に左右されることが激しい価格変動の原因となっていることは否めません。

仮想通貨経済の主軸通貨のような役割を果たしており、ほぼ全ての取引所で取り扱いがあります。ビットコインによる決済が可能な店舗も増えており、仮想通貨の象徴ともいえるような存在です。

取引所で購入する他、マイニングという方法でもビットコインを手に入れることができます。他の利用者の送金をシステム上で承認する報酬のようなものですが、高い計算能力を持ったコンピューターが必要であり、現在一個人がマイニングに成功するのは非常に困難となっています。

2-2 . イーサリアム(ETH)

2015年に登場した比較的新しいアルトコインですが、瞬く間に仮想通貨界のトッププレイヤーに上り詰めました。時価総額は 2016年春以降のほとんどの期間でビットコインに次ぐに2位をキープしています。

イーサリアムが注目されている理由は、その機能性にあります。スマートコントラクト(賢い契約)というシステムを備えており、あらかじめ定めた契約の内容が履行されたら決済が行われるというようなことができます。

またイーサリアムのブロックチェーンを利用して容易に新しい仮想通貨を作ることができるようになっていることも、 優位性を高めています。近年、仮想通貨を用いたクラウドファンディングである ICO(新規仮想通貨公開)によって次々と新しいアルトコインが生まれていますが、これはイーサリアム利用をして作られています。

2-3 . NEM(XEM)

日本の大手取引所、コインチェックから500億円近く相当が盗まれたことが話題になりました。NEMもイーサリアム同様、プラットフォームとして簡単に新しい仮想通貨を作ることができます。

ビットコインのマイニングのように、システムの維持に貢献することによる報酬がありますが、コンピューターの計算能力ではなく、NEMを利用したり保有したりした実績に応じて付与されるハーベスティングと言う仕組みを持っています。

カタパルトと名付けられたアップデートによって、処理能力などが大幅に向上することも注目されている要因のひとつです。

2-4 . リップル(XRP)

国際間の銀行決済を迅速容易にするために開発されました。ビットコインの誕生以前に研究が始まっており、そこにブロックチェーンの技術が使われることによって実現に至ったという形になります。

日本の大手ネット証券会社、 SBI 証券やGoogleなどの世界的企業の関連会社が出資していることでも注目を浴びています。

仮想通貨の決済スピードは、ブロックチェーンの承認時間によって決まります。ビットコインは約10分ですが、リップルはなんと4秒。世界中のどこにいても、数十秒で決済が完了してしまうのです。

2-5 . モナコイン(MONA)

いわずと知れた巨大掲示板、旧2ちゃんねる(現5ちゃんねる)で生まれた日本発祥のアルトコインです。 インターネット上のやり取りや動画投稿などで第三者を評価するときの「投げ銭」として利用することを想定されています。

マイニングの仕組みはビットコインと似ていますが、参加者が比較的少ないためか、ビットコインよりはまだチャンスがあるとみなして挑戦する人もいるようです。

2-6 . ライトコイン(LTC)

ビットコインは決済に時間がかかるため、実生活では使いにくいという課題を解決するために作られました。ビットコインが金ならライトコインは銀を目指すという開発者の発言はよく知られています。

決済スピードはビットコインの1/4。多くの取引所で取り扱いがあり基軸通貨に近い形で扱う取引所も少なくありません。

3 . 仮想通貨取引所の特徴一覧

仮想通貨に興味を持ったら、まずは取引をしてみることをおすすめします。数百円などの少額から取引できることも仮想通貨投資の魅力の一つです。

3-1 . bitFlyer(ビットフライヤー)

日本の仮想通貨取引所の草分け的存在で、多くの利用者を抱えています。 FX 取引所「bitFlyer Lightning」を擁しており、自己資金の何倍ものレバレッジ取引ができるようになっています。

取り扱う仮想通貨の種類はイーサリアムやモナコインなど7種類と多くはありませんが、取引所と販売所の2つの顔を持っています。前者は業者と直接取引ができるので簡単にいつでも売買できますが、手数料が高い仕組みです。後者は買いたい人と売りたい人の仲介業者が行うような形で、注文が必ず成立するとは限りませんが、安いコストで取引できます。

3-2 . Zaif(ザイフ)

国内で取り扱いの少ないカウンターパーティトークン(XCP)や ゼン(JPYZ)などを含む15種類が売買できます。

ICO のプラットフォームであるCOMSAを擁しており、そこで利用されるCMSトークンも扱っています。

取引所方式であり、2018年5月現在の手数料は何とマイナス。取引量に応じてキャッシュバックされるわけです。

3-3 . QUOINEX(コインエクスチェンジ)

セキュリティ技術に定評のある取引所です。 QASHというトークン(仮想通貨とほとんど同じようなものと思ってください)を開発し、ICOで販売したことでも知られています。

3-4 . bitbank(ビットバンク)

こちらもセキュリティが高く評価されています。また、取引所における手数料の代わりとなるスプレッド(売買価格差)が狭いため、低いコストで取引が可能です。 リップルなど6種類の仮想通貨を売買できます。

3-5 . GMOコイン

GMOコインのように販売所のみを運営している業者は日本では珍しいといえます。取引所と違って想定外の価格で注文が成立したり、一部しか成立しなかったりということがありません。

3-6 . BITTREX(ビットレックス)

約200種類の仮想通貨を扱い、世界トップクラスの取引量を誇るアメリカの取引所です。法定通貨での取引には対応しておらず、アルトコインを買うためにはビットコインやライトコインなどを送金する必要があります。

3-7 . Poloniex(ポロニエックス)

ビットレックスと肩を並べる世界的大手で、60種類以上を取り扱っています。ハッキングの被害が報道されたこともあり、現在ではセキュリティが厳しくなっているようです。手数料はビットレックスよりも若干低い体系になっています。

3-8 . BITFINEX(ビットフィネックス)

香港を拠点とする人気取引所。関連会社のTether社の不正疑惑や度重なるハッキングの被害にもめげずに運営しています。海外の取引所としては珍しく、日本円での取引に対応しています。

4 . さまざまな種類の中から仮想通貨を選ぶ際のポイント

ここで紹介した仮想通貨の種類はほんの一部です。投資として考えたとき、数千種類、日本の取引所で扱われているものだけでも10種類以上の選択肢があります。この中で何を基準に選べばいいのでしょうか?

4-1 . 将来性のあるプロジェクトかどうか

仮想通貨はただの決済手段ではなく、世の中をよりよくするための技術開発によって生み出されるものです。株式投資では会社に投資しますが、仮想通貨はITプロジェクトに投資するわけです。それぞれの理念に共感したり、ニーズがあると考えたりするものを買うのがよいでしょう。

4-2 . 有名どころに分散投資する

仮想通貨はまだ積極的に長期投資する人が少なく、価格変動が激しい投資対象です。非常にハイリスク・ハイリターンとなるので、たとえ余裕資金であっても全額を投入することはおすすめしません。そうするよりも、不動産経営のようなミドルリスク・ミドルリターンの副業のほうが堅実です。

それでも仮想通貨投資をやってみたいという人は、資金の大半を使ってマンション経営などの手堅い事業を行い、数%といった一部のお金を仮想通貨、それもビットコインやリップルなどの有名どころに投資することをおすすめします。数種類に分散投資すれば、多少は価格変動リスクを抑えることができるでしょう。

4-3 . とにかく買ってみる

よくわからないけどなぜか関心があるという人は、失ってもいい程度のお金で試しに仮想通貨を買ってみましょう。保有したうえで勉強をしていき、やがてICOや短期売買などに挑戦するのもいいかもしれません。

5 . 仮想通貨への投資は慎重に

仮想通貨の投資対象としての魅力が近年さかんに取りざたされています。大きく稼げることがある反面、価格の変動が大きく、堅実な投資とはいいがたいのが実情です。数ある種類の中から有望なものを選ぶのも大変でしょう。投資はマンション経営のようなミドルリスク・ミドルリターンのものを基本にし、仮想通貨には最悪失ってもいいような余剰資金を当てるのがおすすめです。

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