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元本保証で資産運用する方法|種類別のメリットと注意点、選び方

ゴンロク

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超低金利時代に突入してから、日本では貯金によるメリットが激減しました。現代は「貯めて増やす」時代ではなく「資産運用で増やす」時代なのです。しかし、「損をする=元本割れ」のリスクを気に掛けるあまり、資産運用に踏み切れない人が多いのが実情ではないでしょうか。実は資産運用は、必ず元本割れのリスクがあるとは限らないのです。今回は、元本保証に焦点をあてながら、効果的な資産運用の例を紹介します。

目次

1 . 資産運用における元本保証とは?

そもそも「元本保証」とは何なのでしょうか。資産運用では頻繁に出てくる単語ですから、意味をしっかり理解しておきましょう。

1-1 . 元本保証とは?

仮に、100万円を資産運用にまわすとしましょう。投資先はどこでもかまいません。 この100万円が「元本」です。簡単にいうと元手ですね。しかし投資は儲かる可能性がある一方、お金が減るリスクもあります。 しかし、資産運用の方法によってはこの元本が減らないことを約束する「元本保証」があるのです。

たとえば銀行の預金は、事実上1000万円までの元本保証があります。 これは、仮にその銀行が破綻しても、「預金保険制度」によって1000万円までが保証されているからです。 ただし、銀行であっても海外支店などでは預金の元本保証がない場合があるので注意してください。

1-2 . 元本保証と元本確保の違い

元本保証は元手の金額が減らないことを約束する制度です。これに似ている制度として「元本確保」があります。 元本保証は、資産運用をしている最中も常に元本より減らないことを保証しています。 しかし元本確保は、資産運用が終了した時点(満期時)において、元本が減っていない状態を約束するものです。

微妙なニュアンスですが、この2つの違いを良くあらわすものとして「途中解約」があります。 元本保証の資産運用の場合、途中解約しても投資したお金が減っていることはありません。 一方、元本確保は満期時において元本を保証しているため、途中解約では元本割れ(=損失が出る)可能性があるのです。

このように元本保証と元本確保は非常に似ていますが、途中解約時には全く異なる結果になりがちですから、注意してください。

2 . 【種類別】資産運用ごとのメリットやデメリット

では、元本保証もしくは元本保証に近い低リスクな資産運用の例を見ていきましょう。 資産運用の目的や、自分が許容できるリスクなどを考えつつ、自分に合った方法を見つけることが重要です。

2-1 . 銀行預金

前述したように銀行預金は、元本保証があります。しかし非常に低リスクな一方で、利率は0.02%台付近と、事実上ほぼリターンがありません。 預金は銀行の窓口で簡単に申し込めるため、資産運用の中では最も手軽なもののひとつです。

・メリット
非常に低リスクかつ気軽に始められる資産運用です。生活の中に根付いている銀行という存在が、安心感をもたらしてくれます。 また、いつでも資金を出し入れできることも大きなメリットです。

・デメリット
銀行預金のデメリットは金利が非常に低いことです。あらゆる投資、資産運用の中でも最低クラスです。 100万円を1年間預けたとしても、たった一度のATM手数料で吹き飛んでしまうため、資産運用とは呼べないかもしれません。 また、定期預金の場合は満期が到来するまで資金を引き出せません。定期預金は余裕資金で行うようにしましょう。

2-2 . 個人向け国債

国が個人向けに発行している「債券」で、あらかじめ決められた償還期限が到来すると、元本が戻ってきます。 個人向け国債は、銀行や証券会社、郵便局などの窓口で購入可能です。3年もの、5年もの、10年ものの3種類があります。 また、金利は1年に2回支払われます。

・メリット
国債は厳密にいうと元本保証ではありません。しかし、国が発行している債権という性質から、事実上は元本保証に近い状態です。 リスクは定期預金と同等程度ですが、リターン(金利)が0.05%と高めなことがメリットです。 また、最低購入額も1万円からで、初心者でも投資しやすい金融商品と言えます。

・デメリット
最低3年は資金を拘束されるため、資産運用としての効率はそれほど良くありません。また、途中解約(国に売却)した場合は、本来受け取れる金利が目減りしてしまいます。

2-3 . 地方債

地方債は地方公共団体が発行する債券で、国債の地方版と考えても良いでしょう。国債と同じように満期が到来すると元本が戻り、金利の支払いは年2回です。 単一の地方公共団体が発行する「個別債」と複数の団体共同発行する「共同債」の2種類があります。 地方債は通常、主幹事となっている銀行で購入できることが多いです。詳しくは自治体のホームページなどを参照すると良いでしょう。

・メリット
国債ほどではないものの、安定性が高く元本割れのリスクが低いです。また、国債よりも満期までの時間が長く、利率も高い傾向にあります。 たとえば30年債なら、満期まで30年の間に0.9%以上の金利がつくわけです。これは定期預金や国債に比べると、はるかに良いリターンといえます。

・デメリット
国債との最も大きな違いとして「途中解約しても売れにくい」という点があります。 国債は途中解約時に国が買い取りますが、地方債ではそのような制度がありません。 そのため、利益を出そうと思うなら満期まで保有し続けなければなならないのです。 長期間にわたって資金を拘束され、ほかの資産運用に資金を回しにくくなることに注意しましょう。

2-4 . 公社債投資信託

公社債投資信託は、公社債のみを集めた金融商品です。安全性の高い公債および社債のみで構成されるため、低リスクな資産運用として知られています。 ちなみに、公債とは国債や地方債など、公的な機関が発行する債券のこと。一方社債は、民間企業が発行する債券です。 公社債投資信託を購入するには、証券会社に申し込むのが一般的です。また、利回りがマイナスになることもあるので、元本保証とは言えません。

・メリット
投資信託の中では安定性が高く、長期にわたって低リスクな資産運用が可能です。また、投資信託の性質をいかし、積立投資も可能なことが特徴といえます。 毎月一定額を少しずつ購入していけば、貯金のような感覚で資産運用ができるでしょう。

・デメリット
利率の低さが際立っており、想定利回りは0.05%程度。つまり、定期預金と大差ありません。ただし、外国の債権を集めている場合は利率があがります。 しかし、同時にカントリーリスクや為替リスクが付きまとうことも覚えておきましょう。

2-5 . 個人向け社債

社債は、国債や地方債と似ていますが、発行母体はあくまでも民間企業です。

・メリット
発行する企業によるものの、通常は国債や地方債よりも利率が高いです。概ね、0.5%から1%程度と考えて良いでしょう。

・デメリット
少なくとも2018年時点の日本では、国や自治体が「潰れる=債務不履行に陥る」可能性が低いです。一方、民間企業は常に倒産のリスクがあります。 発行する企業によってこのリスクはまちまちですが、国債や地方債と同じレベルで考えるのは避けるべきでしょう。

2-6 . 不動産投資

不動産を購入して、賃貸にだして家賃収入を得るタイプと、安く買って高く売るタイプの不動産投資があります。 このうち、低リスクかつ元本保証の性質に近いのは前者といえます。 不動産投資は、不動産購入費用を融資してくれる金融機関や、不動産投資会社の協力を得ながら開始します。

・メリット
不動産投資では、「元手」の調達が肝要です。つまり、物件の購入資金をどう工面するかが課題になります。 この点は、購入予定の物件が高い資産価値を持っていると判断されれば、金融機関からのローンで賄えるでしょう。 その後はローンの元金と金利を返済しながら、家賃収入で利益をあげるわけです。この「元金+金利」が家賃収入より小さければ、長期にわたって安定的な収益を上げられることになります。 また、一等所有や区分所有など、資金の大きさに応じて投資先を選べることもメリットです。

・デメリット
まず、不動産投資は元本保証ではありません。購入した物件の価格が下がるリスクがあります。また、家賃収入が常に返済額を上回る保証はないのです。 したがって、資産運用としてはミドルリスク・ミドルリターンの部類に入るでしょう。 ただし、空室率の改善や自主管理でコストを削減するなど、資産運用の最中に自分の努力でリスクをコントロールできます。

2-7 . 貯蓄・積立型の保険商品

老後の年金代わりに、保険商品が注目されています。毎月一定額を投じ、決められた年齢になったら元本と利息が年金のように給付される形式です。 現在は沢山の保険商品があり、インターネットや代理店窓口でいつでも購入できます。

・メリット
定期預金や国債に比べると利率が高く、返戻率(リターンの割合)は103%から110%程度が多いでしょう。 つまり、3%から10%程度のリターンになります。また、少額から貯金のように毎月積み立てられるため、元手が必要ありません。 貯蓄が苦手だけれど老後の不安は解消したい……悩みを解決できる商品が多いです。 さらに「個人年金保険料控除」が受けられるため、住民税や所得税の節税にも役立ちます。

・デメリット
保険会社の運用成績によっては、100%を切る返戻率になることがあります。つまり元本保証ではありません。 また「寿命」というコントロール不可能な要素が絡むため、実はそれほどリスクが低くないという指摘もあります。

3 . 元本保証・低リスクな資産運用方法を選ぶポイント

では、元本保証やそれに近い低リスクな資産運用を選ぶとき、どういったポイントに注目すべきかを考えてみます。

3-1 . 利回りは定期預金より良いか

元本保証の王道といえば、銀行預金です。そして、銀行預金で最もリターンが期待できるのは、定期預金になります。 したがって、定期預金を基準に考えるというのはひとつの方法といえるでしょう。

3-2 . 自分の努力でリスク軽減が可能か

多くの金融商品は、市場の影響を受けます。当然のことですが、市場は個人でコントロールできません。 できるだけ自分の努力がリスクコントロールに繋がる資産運用を選ぶと、リスクとリターンのバランスを取りやすくなります。

3-3 . 相互補完が可能な組み合わせか

種類の異なる複数の投資先に資産を分散させれば、元本割れを起こすリスクは低くなります。 定期預金だけに全資産を集中させず、株・国債・社債・不動産などに分散して、リスクとリターンを調整するわけです。 例えば個人向け国債はリターンが非常に小さいため、不動産投資による家賃収入を組み合わせ、リターンを向上させるというやり方です。

こういった資産配分を「アセットアロケーション」と呼びます。しかし、アセットアロケーションに正解はありません。 自分で情報を集めながら、最適なアセットアロケーションを探すのが、資産運用における楽しみのひとつでもあります。

4 . 元本保証だけにこだわらない資産運用を

元本保証やそれに近い低リスク投資は、安心感があります。 しかし、その安心感と反比例するように、リターンはほとんど見込めないものが多いのです。 これでは資産運用の意味がありませんよね。

資産運用は何よりもリスクコントロールが重要です。リスクコントロールさえ身に付ければ、元本保証にこだわる必要はありません。 例えば不動産投資のように、ある程度自分でリスクコントロールができるものが、資産運用に適しています。 そういう意味ではミドルリスク・ミドルリターンな不動産投資は、元本保証よりも魅力的な資産運用だといえるでしょう。

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