HOME 賃貸経営 高まる女性向け不動産物件の需要

高まる女性向け不動産物件の需要

長嶋 シゲル

長嶋 シゲル

0

近年不動産物件もターゲットの細分化が進んでいます。ペット好き向け、シェアハウス、外国人向け、学生用など様々なターゲットを狙った賃貸物件がありますが、その中で今注目を浴びているものの一つに「女性向け」物件があります。
元々女性用マンションなど、女性が安心して暮らすための物件はありましたが、その中でもさらに細分化されているのが最近の傾向となっています。

差別化にも役立つ女性向けの不動産物件は集客の参考にもなるでしょう。

目次

1 . 水商売の女性向け賃貸

会社員と比べて、自営業の方というのは、どうしても賃貸物件の審査に落ちやすくなります。特にいわゆる夜の仕事、水商売に関わっている人が部屋を借りるのには、収入の不安定さや、立地面、労働時間が夜間になることといった要因で、なかなか簡単には決まらない、という悩みを持っている女性が多いのです。

そのような女性向けの賃貸物件が都心を中心にいくつか見られるようになっています。

条件としては
・通勤に便利(繁華街にすぐ出られる)
・防犯性が高い
・ペットを飼うこともできる
といった条件を備えた物件となっています。生活リズムが不安定になりがちな、水商売の女性ですが、住んでいる人間同士が、同じ時間帯に行動をすることが多いのであれば、互いに騒音や生活音でトラブルに成ることも少ないです。

また収入面の不安定さに関しても、それまでの月収や貯金を見て、安定した収入があるのか、支払い能力があるのかという面を判断します。面談を行って審査の材料にするという物件もあり、書類だけで機械的に貸さないとするのではなく、個人が抱える事情や人間性もきちんと審査の材料にしているのです。

場所は都心、特に繁華街の近くに限られますが、賃料自体は高いものも好まれるので、収益性は悪くないといえます。

水商売で働く女性は孤立することもあるので、マンション内で悩みを相談できる友人が出き、コミュニティが形成できるメリットもあります。

2 . DV被害者の女性向け物件

いわゆるドメスティック・バイオレンス(DV)の被害に合う女性はなかなか減りません。定職がない状態で夫の元から逃げ出したいと思っても、無職の人間に部屋を貸してくれる不動産屋はどうしても少ないです。

しかも引越し先を察知されてしまうと、夫が家まで押しかけてくることもあり、引っ越しをしたことで相手が激高して、さらにDVが苛烈化することもあります。

そんな女性のシェルターとして、配偶者に知られないように引っ越しが行えて、また定職がなくても住めるアパートを紹介するサービスがあります。こういった不動産屋に相談をする女性は、心に傷を負っていることもあり、カウンセリングの上で、生活の基盤を形成できるような物件を紹介しています。

3 . 女性専用シェアハウス

TVCMなどで大々的に宣伝を打っている女性専用のシェアハウス「かぼちゃの馬車」はシェアハウスながらもプライベート性にも配慮された住居として人気を呼んでいます。

特に地方から譲許する人をターゲットに設定しており、キャリーケース一つで引っ越しが可能である、充実の個室の設備、また女性のみという安全性、建物自体のセキュリティ性も高くなっているので、一人暮らしが初めてという人でも安心して住めるようになっています。

さらに特徴的なサービスが、仕事の紹介も同時に行ってくれることです。東京など都心に引っ越しをしたいけれども、仕事がないと引っ越しができない、しかし仕事探しのためには家が必要、というのが地方に住んでいる人にありがちなジレンマですが、かぼちゃの馬車では引っ越しと就職を同時に斡旋してくれるので、住所が未定なので、就職活動ができない、という悩みを解決してくれます。

もちろんシェアハウスならではの、初期費用、毎月の家賃の安さ、また安全性に配慮して駅からの距離も10分未満など、女性が安心して住める家を、低コストで提供しています。

4 . 女子社員ばかりの女性向け不動産屋

女性の家探しに付き物の悩みが「男性社員はなんとなく怖いので話を聞きにくい」というものです。実際には男性社員でも女性男子性区別なく、気さくに話しかけやすい人はいっぱいいるのですが、地元で家族で何年も営業しているような不動産屋だと、どうしても話しかけづらい雰囲気の人がいる、ということもあります。

まためったにありませんが、不動産屋の社員が部屋を探しに来た女性の個人情報を悪用した、合鍵を作ったり、電話番号からLINEでアプローチをしてきた、という事件も発生しています。

そこで女性が安心して部屋探しを出来る不動産屋サービスが最近では増えてきています。大手のエイブルでも女子社員のみをスタッフにした「メゾンエイブル」というサービスを開始したり、いえプラという不動産情報サイトでは、女性が好むようなオシャレでデザイン性に優れたマンションなどを専門に取り扱い、紹介をしています。

安全面、女性の思考に合わせた物件を紹介するといった、2つの意味で女性専用の不動産会社は需要があるといえるでしょう。

5 . まとめ

女性の社会進出が進み、一人暮らしをする女性の数は増えています。若者の数が減っている今、賃貸経営をする上で、収益性を確保していくには、女性向けマーケットの創出が必須と言えるのかもしれません。

同じカテゴリーの記事

ページトップへ移動する
icon-article icon-articleCategory1 icon-articleCategory2 icon-articleCategory3 icon-articleCategory4 icon-articleCategory5 icon-articleCategory6 icon-beginner icon-check icon-glossary icon-kentei icon-popularwords icon-premium icon-realvoice icon-recommend icon-seminar icon-talkroom icon-trend icon-user icon-voice